背景
この学びでは、2、3人のグループに分かれてください。各グループはこのうちの一人か二人の人物について話し合ってください。そして最後にそれぞれのところで出たことについて発表してください。
質問
注:
かっこの中の質問は、前の質問に答えがないときにだけ読んでください。
1.ポンテオ・ピラト
西暦26-36年、ユダヤの総督。彼はローマ帝国の占領軍の指揮者で、皇帝ティベリウスから任命を受けていました。ピラトは、ユダヤ人の反乱のうわさを皇帝の耳に入れないように努めていました。彼は死刑の宣告をする権限を持っていました。
1-15節
- この個所からすると、ピラトはどんな性格だったでしょう。
(たとえば彼の価値観はどうだったでしょう)
- 裁判で、12と14節のような質問をする裁判官をどう思いますか。
- ピラトは権限があったのに、なぜほかの人に決めさせたのですか。
- ピラトは本当のところイエス様のことをどう思っていたでしょう。(彼はなぜイエス様のことを「ユダヤ人の王」と二回も呼んだのですか。9,12節参考)
- このローマの総督とユダヤ人の王を比べてください。どこが違いますか。
- この裁判で最終的に結論を出したのは誰でしたか。
- イエス様を鞭打ちと十字架の刑に引き渡したとき、ピラトはどんな気持ちだったでしょう(15)。
- ピラトは自分の良心をどうやってなだめようとしたでしょう。
- 皆さんがこのときのピラトだったら、どうしたと思いますか。
2.バラバ
政治的反乱のリーダーで、殺人者。バラバというのは「父の子」という意味です。
6-15節
- 彼の子供時代、青年時代、また壮年時代を想像してください。彼が革命家で殺人者になった背景にはどういうことがあったと思いますか。
- 皆さんでもへたをすると殺人者になるという可能性があるでしょうか。それとも、絶対にないと言えますか。理由も言ってください。
- 処刑を待っている日々、彼の頭の中にどんなことがめぐっていたでしょう。(後悔することがあったと思いますか)
- バラバは、自分の代わりに十字架刑になった人の死ぬところを見に行ったと思いますか。
- イエス様との関係において、私たちみんなどういう点でバラバに似ていますか。
3.祭司長
当時、祭司長は通常一人でしたが、このときは二人いました。カヤパは西暦18-36年の正式な祭司長でしたが、舅のアンナスは前祭司長だったので、大きな影の力となっていました。
1-15節
- 祭司長たちは、自分の人生の大きな使命は何だと思っていたでしょう。
- 祭司長たちはなぜイエス様が妬ましかったのでしょう。
- 彼らはなぜ自分の動機に気づかなかったのでしょう。
- どちらの罪のほうが重いでしょう。祭司長の法的殺人か、反乱で犯したバラバの殺人か。
- 宗教心の厚い人でも、ときに悪魔の道具になるのはなぜでしょう。
- 皆さんが祭司長に似ているところがあれば、どんなところですか。
4.群衆
数日前、イエス様に向かって「ホサナ」と叫んだ群衆は、このとき「十字架につけろ」と叫びました。その中に、イエス様に助けられた人もいたはずです。
8-15節
- 群衆はなぜ恐ろしい殺人者を自由にしたかったのですか。
- 自分の恩人を見捨てるように仕向けられて、群衆はなぜ逆らわなかったのですか。(イエス様の弁護と法的殺人の批判の声がひとつもなかったのはどうしてでしょう)
- 皆さんがこのときの群衆のひとりだったら、どうしたと思いますか。
- こんなことは、今日、この国で起こると考えられますか。その理由も言ってください。
- この個所から、民主主義のいいところと悪いところはどこでしょう。
5.イエス様
イエス様は、ここで一言しかおっしゃいません(2)。それ以外、黙っておられます。
1-15節
- イエス様はそれまではご自分のことを「人の子」としか呼ばれなかったのに、このときはみんなの前でご自分が「ユダヤ人の王」だと認められたのはなぜですか(2)。
- イエス様はなぜご自分を弁護なさらなかったのですか。
- この個所のほかの登場人物とイエス様を比べてください。どんな違いがありますか。
- イエス様は周りの人たちをどう思われたでしょう。
- この裁判で最終的な判決を下したのはだれですか。ピラトですか、サタンですか、神様ですか。