出エジプト 30:22 主はモーセに仰せになった。
30:23 上質の香料を取りなさい。すなわち、ミルラの樹脂五百シェケル、シナモンをその半量の二百五十シェケル、匂い菖蒲二百五十シェケル、
30:24 桂皮を聖所のシェケルで五百シェケル、オリーブ油一ヒンである。
30:25 あなたはこれらを材料にして聖なる聖別の油を作る。すなわち、香料師の混ぜ合わせ方に従って聖なる聖別の油を作る。
30:26 それを以下のものに注ぐ。すなわち、臨在の幕屋、掟の箱、
30:27 机とそのすべての祭具、燭台とその祭具、香をたく祭壇、
30:28 焼き尽くす献げ物の祭壇とそのすべての祭具、洗盤とその台。
30:29 あなたがこれらを聖別すると、神聖なものとなる。それに触れたものは、みな聖なるものとなる。
30:30 アロンとその子らにこの油を注いで、彼らを聖別し、祭司としてわたしに仕えさせなさい。
30:31 イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。聖なる聖別の油は、代々にわたってわたしのために使うべきものである。
30:32 一般の人の体に注いだり、同じ割合のものを作ってはならない。それは聖なるものであるから、聖なるものとして扱いなさい。
30:33 類似したものを混ぜ合わせて、一般の人に塗る者は、その民から断たれる。
30:34 主はモーセに言われた。以下の香料、すなわち、ナタフ香、シェヘレト香、ヘルベナ香、これらの香料と純粋な乳香をそれぞれ同量取り、
30:35 香を作りなさい。すなわち、香料師の混ぜ合わせ方に従ってよく混ぜ合わせた、純粋な、聖なる香を作る。
30:36 その一部を細かく砕いて粉末にし、粉末の一部を、臨在の幕屋の中の掟の箱の前に置く。わたしはそこであなたに会う。これはあなたたちにとって神聖なものである。
30:37 同じ割合で作った香を私用に使ってはならない。あなたは、それを主に対して聖なるものとしなければならない。
30:38 また、類似したものを作って、香りを楽しもうとする者は、すべてその民から断たれる。

詩篇 69:1  指揮者によって。「ゆり」に合わせて。ダビデの詩。 
69:2 神よ、わたしを救ってください。大水が喉元に達しました。
69:3 わたしは深い沼にはまり込み 足がかりもありません。大水の深い底にまで沈み 奔流がわたしを押し流します。
69:4 叫び続けて疲れ、喉は涸れ わたしの神を待ち望むあまり 目は衰えてしまいました。
69:5 理由もなくわたしを憎む者は この頭の髪よりも数多く いわれなくわたしに敵意を抱く者 滅ぼそうとする者は力を増して行きます。わたしは自分が奪わなかったものすら 償わねばなりません。
69:30 わたしは卑しめられ、苦痛の中にあります。神よ、わたしを高く上げ、救ってください。
69:31 神の御名を賛美してわたしは歌い 御名を告白して、神をあがめます。
69:32 それは雄牛のいけにえよりも 角をもち、ひづめの割れた牛よりもなお 主に喜ばれることでしょう。
69:33 貧しい人よ、これを見て喜び祝え。神を求める人々には 健やかな命が与えられますように。
69:34 主は乏しい人々に耳を傾けてくださいます。主の民の捕われ人らを 決しておろそかにはされないでしょう。
69:35 天よ地よ、主を賛美せよ 海も、その中にうごめくものもすべて。
69:36 神は必ずシオンを救い ユダの町々を再建してくださる。彼らはその地に住み、その地を継ぐ。

使徒 22:2 パウロがヘブライ語で話すのを聞いて、人々はますます静かになった。パウロは言った。
22:3 「わたしは、キリキア州のタルソスで生まれたユダヤ人です。そして、この都で育ち、ガマリエルのもとで先祖の律法について厳しい教育を受け、今日の皆さんと同じように、熱心に神に仕えていました。
22:4 わたしはこの道を迫害し、男女を問わず縛り上げて獄に投じ、殺すことさえしたのです。
22:5 このことについては、大祭司も長老会全体も、わたしのために証言してくれます。実は、この人たちからダマスコにいる同志にあてた手紙までもらい、その地にいる者たちを縛り上げ、エルサレムへ連行して処罰するために出かけて行ったのです。」
22:6 「旅を続けてダマスコに近づいたときのこと、真昼ごろ、突然、天から強い光がわたしの周りを照らしました。
22:7 わたしは地面に倒れ、『サウル、サウル、なぜ、わたしを迫害するのか』と言う声を聞いたのです。
22:8 『主よ、あなたはどなたですか』と尋ねると、『わたしは、あなたが迫害しているナザレのイエスである』と答えがありました。
22:9 一緒にいた人々は、その光は見たのですが、わたしに話しかけた方の声は聞きませんでした。
22:10 『主よ、どうしたらよいでしょうか』と申しますと、主は、『立ち上がってダマスコへ行け。しなければならないことは、すべてそこで知らされる』と言われました。
22:11 わたしは、その光の輝きのために目が見えなくなっていましたので、一緒にいた人たちに手を引かれて、ダマスコに入りました。
22:12 ダマスコにはアナニアという人がいました。律法に従って生活する信仰深い人で、そこに住んでいるすべてのユダヤ人の中で評判の良い人でした。
22:13 この人がわたしのところに来て、そばに立ってこう言いました。『兄弟サウル、元どおり見えるようになりなさい。』するとそのとき、わたしはその人が見えるようになったのです。
22:14 アナニアは言いました。『わたしたちの先祖の神が、あなたをお選びになった。それは、御心を悟らせ、あの正しい方に会わせて、その口からの声を聞かせるためです。
22:15 あなたは、見聞きしたことについて、すべての人に対してその方の証人となる者だからです。
22:16 今、何をためらっているのです。立ち上がりなさい。その方の名を唱え、洗礼を受けて罪を洗い清めなさい。』」

いろんな人が集まってくるところでは、時々、意見が食い違ったり、悪いと批判の応酬へと進んでしまうこともある。
しかし、それは実は当然のことである。
人が違うのだから、物事の見方、考え方が血があっていて当たり前である。
誰にも、その人からしか見えない世界がある。
その世界は、その人にはそのように見えているのだから、それは否定することはできない。
ただ、そういうものだということを少しだけ理解しているだけ、対応の仕方はまた違ってくるのだろう。
「あなたは間違っています」と言い合えば、争いになるだけ。
しかし「あなたにはそう見えるのですね」と言えば、一応は相手の捉え方を尊重していることになるだろう。

パウロは異邦人への伝道者として召された。
彼自身、イエス様との出会いを通して、明確に示された召しであると考えていたに違いない。
しかし、彼の召しを認めようとしない人も大勢いたのであろう。
意見の食い違いや、考え方の相違など、パウロも苦労したものと思われる。
それでも彼は神様から示されたことに従って、自分にできる仕方で、自分の生きるべき道を歩んで行った。
多くの批判もあったのだろうけれども、なすべき務めを果たしていった、ということであろう。

出エジプト記の香料の記述はなかなか興味深い。
私個人は匂いに敏感なほうなので、香水は苦手である。
とくに、いろんな匂いが混ざった中にいると、気になって仕方がないし、気分が悪くなることもある。
それでも主なる神様は、神に捧げるために聖別された香りとして、香料を選び、混ぜ合わせ、それを用いるようモーセに命じられた。

いろんな考え方の人が一緒に混ざって行動していく時も、お互いの主張が強すぎて、ひどい状態になることもあるかもしれないが、神が選び、用いようと聖別されたものであるならば、お互いの違いを尊重し合い、その中で共に歩んで行くことができる道を探っていきたいものである。

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