箴言 10:1 ソロモンの格言集。知恵ある子は父の喜び、愚かな子は母の嘆き。
10:2 不正による富は頼りにならない。慈善は死から救う。
10:3 主は従う人を飢えさせられることはない。逆らう者の欲望は退けられる。
10:4 手のひらに欺きがあれば貧乏になる。勤勉な人の手は富をもたらす。
10:5 夏のうちに集めるのは成功をもたらす子。刈り入れ時に眠るのは恥をもたらす子。
詩篇 145:8 主は恵みに富み、憐れみ深く 忍耐強く、慈しみに満ちておられます。
145:9 主はすべてのものに恵みを与え 造られたすべてのものを憐れんでくださいます。
145:14 主は倒れようとする人をひとりひとり支え うずくまっている人を起こしてくださいます。
145:15 ものみながあなたに目を注いで待ち望むと あなたはときに応じて食べ物をくださいます。
145:16 すべて命あるものに向かって御手を開き 望みを満足させてくださいます。
145:17 主の道はことごとく正しく 御業は慈しみを示しています。
145:18 主を呼ぶ人すべてに近くいまし まことをもって呼ぶ人すべてに近くいまし
145:19 主を畏れる人々の望みをかなえ 叫びを聞いて救ってくださいます。
145:20 主を愛する人は主に守られ 主に逆らう者はことごとく滅ぼされます。
145:21 わたしの口は主を賛美します。すべて肉なるものは 世々限りなく聖なる御名をたたえます。
フィリピ 4:10 さて、あなたがたがわたしへの心遣いを、ついにまた表してくれたことを、わたしは主において非常に喜びました。今までは思いはあっても、それを表す機会がなかったのでしょう。
4:11 物欲しさにこう言っているのではありません。わたしは、自分の置かれた境遇に満足することを習い覚えたのです。
4:12 貧しく暮らすすべも、豊かに暮らすすべも知っています。満腹していても、空腹であっても、物が有り余っていても不足していても、いついかなる場合にも対処する秘訣を授かっています。
4:13 わたしを強めてくださる方のお陰で、わたしにはすべてが可能です。
4:14 それにしても、あなたがたは、よくわたしと苦しみを共にしてくれました。
4:15 フィリピの人たち、あなたがたも知っているとおり、わたしが福音の宣教の初めにマケドニア州を出たとき、もののやり取りでわたしの働きに参加した教会はあなたがたのほかに一つもありませんでした。
詩篇145篇の後半の箇所を読むと、主なる神様を信じて従う者は祝福され、なんでも望みが適えられるかのように受け止められるかもしれない。
しかし、前半部分から読んでいくと、主はすべてのものに恵みを与え、造られたすべてのものを憐れんで下さるとも語られている。
つまり、必ずしも神に従う者だけが祝福されて、そうではないものは祝福されないというわけでもないのである。
実際、この世の中には、神に従わない人たちで成功している人もいるし、神を信じて従っていても、何も上手くいっていないように思えることもある。
神は本当に公平なのかとつぶやきたくなる人もいるかもしれない。
しかし、そのように考えるのは、この世での成功だけが神の祝福であると考えているからではないだろうか。
箴言でも触れられているように、不正によって富を蓄えるものもいれば、慈善の業を通して誰かを救う人もいる。
世の中にはいろんな人がいるが、神は富んでいる人にも貧しい人にも、平等に恵みをお与えになる。
大切なことは、それぞれが自分に与えられたものを用いて、誠実に生きるかどうかであろう。
パウロは、貧しく暮らす術も、豊かに暮らす術も知っていると語り、どんな状況であろうと、神の恵みが変わりなく注がれていることをきちんと理解しているのである。
物質的なことや生活の豊かさなどを見ていると大切な事を見失う事もある。
神の恵みは、誰にでも平等である。
ただ御言葉の約束を信じるだけで、救われるのだから。