ルカ 12:54 イエスはまた群衆にも言われた。「あなたがたは、雲が西に出るのを見るとすぐに、『にわか雨になる』と言う。実際そのとおりになる。
12:55 また、南風が吹いているのを見ると、『暑くなる』と言う。事実そうなる。
12:56 偽善者よ、このように空や地の模様を見分けることは知っているのに、どうして今の時を見分けることを知らないのか。」

西の空に雲がわいてくると、にわか雨が降ったり、南風が吹き始めると暑くなったりすることは、経験を重ねて行くことでわかるようになる。
イエス様はそれと同じように、今の時の見分け方も、経験則から分かるようになることを述べておられるのだろう。
しかし、経験則からでも判断できないようなことが起こると、人はますます混乱し、今の時がどのような時なのか分からなくなることもある。
しかし、それは、分からなくなるのではなく、「これまでとは違う」ということが分かるとも言える。
時を見極めていくには、ある程度の経験則は必要だが、それだけに捉われ過ぎていると、今の時の微小な変化を見逃してしまうこともあるかもしれない。
大切なことは、よく見て、よく考えて、今できる最善を尽くして行動していくことであろう。
たとえ判断が間違っていても、間違っているとわかった時点で修正すればいい。
そうすることで、また新たな経験値を重ねていくことができるのだから。
大切なことは、何にでも対応できる柔軟な心であろう。
臨機応変に生きていきたいものである。

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