マラキ 2:17 あなたたちは、自分の語る言葉によって 主を疲れさせている。それなのに、あなたたちは言う どのように疲れさせたのですか、と。あなたたちが 悪を行う者はすべて、主の目に良しとされるとか 主は彼らを喜ばれるとか 裁きの神はどこにおられるのか、などと 言うことによってである。
3:1 見よ、わたしは使者を送る。彼はわが前に道を備える。あなたたちが待望している主は 突如、その聖所に来られる。あなたたちが喜びとしている契約の使者 見よ、彼が来る、と万軍の主は言われる。
3:2 だが、彼の来る日に誰が身を支えうるか。彼の現れるとき、誰が耐えうるか。彼は精錬する者の火、洗う者の灰汁のようだ。
3:3 彼は精錬する者、銀を清める者として座し レビの子らを清め 金や銀のように彼らの汚れを除く。彼らが主に献げ物を 正しくささげる者となるためである。
3:4 そのとき、ユダとエルサレムの献げ物は 遠い昔の日々に 過ぎ去った年月にそうであったように 主にとって好ましいものとなる。
3:5 裁きのために、わたしはあなたたちに近づき 直ちに告発する。呪術を行う者、姦淫する者、偽って誓う者 雇い人の賃金を不正に奪う者 寡婦、孤児、寄留者を苦しめる者 わたしを畏れぬ者らを、と万軍の主は言われる。
3:6 まことに、主であるわたしは変わることがない。あなたたちヤコブの子らにも終わりはない。
3:7 あなたたちは先祖の時代から わたしの掟を離れ、それを守らなかった。立ち帰れ、わたしに。そうすれば、わたしもあなたたちに立ち帰ると 万軍の主は言われる。しかし、あなたたちは言う どのように立ち帰ればよいのか、と。
3:8 人は神を偽りうるか。あなたたちはわたしを偽っていながら どのようにあなたを偽っていますか、と言う。それは、十分の一の献げ物と 献納物においてである。
3:9 あなたたちは、甚だしく呪われる。あなたたちは民全体で、わたしを偽っている。
3:10 十分の一の献げ物をすべて倉に運び わたしの家に食物があるようにせよ。これによって、わたしを試してみよと 万軍の主は言われる。必ず、わたしはあなたたちのために 天の窓を開き 祝福を限りなく注ぐであろう。
3:11 また、わたしはあなたたちのために 食い荒らすいなごを滅ぼして あなたたちの土地の作物が荒らされず 畑のぶどうが不作とならぬようにすると 万軍の主は言われる。
3:12 諸国の民は皆、あなたたちを幸せな者と呼ぶ。あなたたちが喜びの国となるからだと 万軍の主は言われる。

救い主の到来の前に、使者が遣わされることが告げられている。
そして、その預言の通り、イエス様が来られる直前に、バプテスマのヨハネが現れ、民に罪の悔い改めを説いていった。
ヨハネの働きは、救いにあずかる前の罪の悔い改めの促しであり、それは、まさに律法の働きである。
ヨハネの語る律法の言葉の前に、人は己の罪を認識し、自分ではその償いができないことを悟り、キリストの十字架による贖いへと導かれる。
それが、律法と福音の順番なのかもしれない。
ところで、後半部分では、どのように主なる神の御前に立ち返るのかということについて、十分の一の捧げもの、ということが取り上げられている。
昨日、ちょうど入門の学びで献金とは、神から与えられたものの中から、感謝をささげるものと言う事を話したばかりであったが、こうしてみていくと、律法も側面もあるということがわかる。
実際、献金のアピールをすると、捧げる側にとっては、懐が痛むし、誰であっても、惜しむ心がわいてくるだろう。
神へ捧げることを惜しむのである。
しかし、そこに気が付いてこそ、律法が働いているということなのかもしれない。
翌聖日の日課では、まずしいやもめがレプタ銅貨二枚を捧げた時のことが語られているが、彼女は、自分の持っている全てを神に捧げたのである。
わずかレプタ銅貨二枚を握りしめていたところで、何にもならないことはわかっているのに、それでも惜しんだかもしれない。
しかし、そのような心も、わずかレプタ銅貨二枚を携えていたところでどうにもならないし、それほどの金額にすがろうとしている自分を情けないと思ったかもしれないし、そのような心も全て探られ、ついに彼女は全てを捧げたのであろう。
悔い改めと、救い主への信仰、それこそが、律法と福音の導くところなのであろう。

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