マルコ 12:38 イエスは教えの中でこう言われた。「律法学者に気をつけなさい。彼らは、長い衣をまとって歩き回ることや、広場で挨拶されること、
12:39 会堂では上席、宴会では上座に座ることを望み、
12:40 また、やもめの家を食い物にし、見せかけの長い祈りをする。このような者たちは、人一倍厳しい裁きを受けることになる。」
がん免疫治療に関する発見をした本庶佑氏が、今年のノーベル生理学・医学賞を受賞したというニュースが報じられ、日本ではお祝いムード一色となっている。
そして、本庶氏は、今回受賞する賞金を後輩たちの研究費のために捧げる意向を示しているとも報じられている。
素晴らしいことである。
一方、この研究成果によって登場した、がん特効薬のオプシーボは、医療現場で用いられ、多くの人を助けてきたとも報じられている。
しかし、この薬は非常に高価であり、多くの病に苦しむ人たちとその家族を別の意味で苦しめていることも忘れてはならないだろう。
新聞の記事によると、薬が承認され、市販される時、どれくらいの価格設定にするか悩んだが、様々な事情を考慮して、最初はかなり高めに設定したという。
薬を製造するのは企業だから、儲からなければ成り立たないことは理解できる。
しかし、ただでさえ病で苦しんでいる人たちのことを思えば、もう少しなんとかならないものかと思う。
法律や行政、医療機関、団体など、様々な利害関係が複雑に絡み合っていることと思うが、苦しんでいるのはいつも病人や貧しい人などの生活弱者である。
そこを忘れないでほしいものである。