ハバクク 1:5 諸国を見渡し、目を留め 大いに驚くがよい。お前たちの時代に一つのことが行われる。それを告げられても、お前たちは信じまい。
1:6 見よ、わたしはカルデア人を起こす。それは冷酷で剽悍な国民。地上の広い領域に軍を進め 自分のものでない領土を占領する。
1:7 彼らは恐ろしく、すさまじい。彼らから、裁きと支配が出る。
1:8 彼らの馬は豹よりも速く 夕暮れの狼よりも素早く その騎兵は跳びはねる。騎兵は遠くから来て 獲物に襲いかかる鷲のように飛ぶ。
1:9 彼らは来て、皆、暴虐を行う。どの顔も前方に向き 砂を集めるようにとりこを集める。
1:10 彼らは王たちを嘲り 支配者たちを嘲笑う。どんな砦をも嘲笑って 土を積み上げ、それを攻め取る。
1:11 彼らは風のように来て、過ぎ去る。しかし、彼らは罪に定められる。自分の力を神としたからだ。

軍事力は、どんなに綺麗ごとや理屈を並べても、実際に行われることは、暴虐であり殺戮でしかない。
それは人間が己の力を誇り、頼るからであり、神を信じる事とは相いれないものであろう。
それでも神は、この世界の中で軍事力が用いられることを許されることもあるのかもしれない。
ただ、それは、人間に対する裁きの側面でしかないし、「神が」戦争を起こすのでもない。
人間が互いに妬みあい、憎しみ合う存在であることを知っていて、人間が好き勝手に行動できるよう任した時、戦争は起きるのかもしれない。
神の戒めや愛のタガが外れた人間は、すぐにでも戦争を始めようとする。
悲しいかな、これが現実なのだろう。
願わくは、一人一人の人間を、神の御手の支配のもとに戒め、導き、慰めていただけるよう願うばかりである。

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