2テサロニケ 2:13 しかし、主に愛されている兄弟たち、あなたがたのことについて、わたしたちはいつも神に感謝せずにはいられません。なぜなら、あなたがたを聖なる者とする”霊”の力と、真理に対するあなたがたの信仰とによって、神はあなたがたを、救われるべき者の初穂としてお選びになったからです。
2:14 神は、このことのために、すなわち、わたしたちの主イエス・キリストの栄光にあずからせるために、わたしたちの福音を通して、あなたがたを招かれたのです。
2:15 ですから、兄弟たち、しっかり立って、わたしたちが説教や手紙で伝えた教えを固く守り続けなさい。
2:16 わたしたちの主イエス・キリスト御自身、ならびに、わたしたちを愛して、永遠の慰めと確かな希望とを恵みによって与えてくださる、わたしたちの父である神が、
2:17 どうか、あなたがたの心を励まし、また強め、いつも善い働きをし、善い言葉を語る者としてくださるように。

パウロにとって、テサロニケの教会のクリスチャンたちの存在は、「救われるべき者の初穂」と表現されているように、彼の働きの最初の成果であり、今後も宣教の働きを続けていく上での根拠となったことであろう。
いつの時代でも、働きの成果があれば、次の働きにも同様なことが期待されるし、信用にもなろう。
もっとも、そのような成果がなくとも、働きを始めることは可能であるが、人はなかなか信用してくれないものである。
そういう意味では、テサロニケの教会がりっぱに成長していくことは、パウロの宣教を続けていく上では、とても重要な要素であったであろうし、彼にとっても、おおいに励ましとなったことであろう。
ただ、パウロは、そんなことよりも、純粋にテサロニケの教会のクリスチャンたちが成長することを願い、励まし、これからも豊に用いられることを願っている。
そんなパウロの気持ちが伝わっているからこそ、テサロニケのクリスチャンたちも豊に成長していっているのであろう。

キリスト教会の働きにとって大切なことは、こうした純粋な相手を思う心や、思いやり、配慮といった事柄なのだろうと思う。
打算的な要素や自己都合や利益誘導など、個人的な思惑が絡んでくると、たちまち崩れていってしまうもの。
主イエス様がそうであられたように、自らを犠牲にし、与えることで相手を祝福していく、そんな働きを大切にしていきたいものである。

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