ミカ 2:1 災いだ、寝床の上で悪をたくらみ悪事を謀る者は。夜明けとともに、彼らはそれを行う。力をその手に持っているからだ。
2:2 彼らは貪欲に畑を奪い、家々を取り上げる。住人から家を、人々から嗣業を強奪する。
2:3 それゆえ、主はこう言われる。「見よ、わたしもこの輩に災いをたくらむ。お前たちは自分の首をそこから放しえずもはや頭を高く上げて歩くことはできない。これはまさに災いのときである。」
2:4 その日、人々はお前たちに向かって嘲りの歌をうたい苦い嘆きの歌をうたって言う。「我らは打ちのめされた。主はわが民の土地を人手に渡される。どうして、それはわたしから取り去られ我々の畑が背く者に分けられるのか。」
2:5 それゆえ、主の集会でお前のためにくじを投げ縄を張って土地を分け与える者はひとりもいなくなる。

ここ数年、金利が低い状態が続いているため、都会では、金利が低い今、多額の借金をして不動産を買い求める人が増えているらしく、一部では、ちょっとしたバブルような状態になっているらしい。
しかし、そのような事にかかわれるのは、一部の金持ちか、力あるものだけであろう。
いつの時代も、力なき者、貧しい者たちは、こうした力ある者たちの犠牲になってきた。
土地も財産もみな収奪され、立ち退かされる。
家も土地も失った者たちは、生きるに労しながらも、それでも生きていかねばならない。
まさに悲劇である。

イスラエルの民の歴史は、住み慣れた土地を追われることの繰り返しであった。
どこにも安住の地はなく、それゆえ、彼らにとってはどこにいても共にいて下さる神の存在が大きかったのだろう。
貧しい者、追われた者だからこそ見える世界がある。

もし、生きるのに労しているのなら、それは、生ける真の神を知るチャンスなのかもしれない。
心の目を開いて、真実を見失わないようにしたいものである。

Write a comment:

Your email address will not be published.