イザヤ 60:15 かつてあなたは捨てられ、憎まれ 通り過ぎる者もなかったが 今、わたしはあなたをとこしえの誇り 代々の楽しみとする。
60:16 あなたは国々の乳に養われ 王たちを養う乳房に養われる。こうして、あなたは知るようになる 主なるわたしはあなたを救い、あなたを贖う者 ヤコブの力ある者であることを。
60:17 わたしは青銅の代わりに金を 鉄の代わりに銀をもたらし 木の代わりに青銅を 石の代わりに鉄をもたらす。わたしがあなたに与える命令は平和 あなたを支配するものは恵みの業。
60:18 あなたの地は再び不法を耳にすることなく 破壊と崩壊は領土のうちから絶える。あなたの城壁は「救い」と 城門は「栄誉」と呼ばれる。
60:19 太陽は再びあなたの昼を照らす光とならず 月の輝きがあなたを照らすこともない。主があなたのとこしえの光となり あなたの神があなたの輝きとなられる。
60:20 あなたの太陽は再び沈むことなく あなたの月は欠けることがない。主があなたの永遠の光となり あなたの嘆きの日々は終わる。
60:21 あなたの民は皆、主に従う者となり とこしえに地を継ぎ わたしの植えた若木、わたしの手の業として 輝きに包まれる。
60:22 最も小さいものも千人となり 最も弱いものも強大な国となる。主なるわたしは、時が来れば速やかに行う。
詩篇 107:1 「恵み深い主に感謝せよ 慈しみはとこしえに」と
107:2 主に贖われた人々は唱えよ。主は苦しめる者の手から彼らを贖い
107:3 国々の中から集めてくださった 東から西から、北から南から。
107:4 彼らは、荒れ野で迷い 砂漠で人の住む町への道を見失った。
107:5 飢え、渇き、魂は衰え果てた。
107:6 苦難の中から主に助けを求めて叫ぶと 主は彼らを苦しみから救ってくださった。
107:7 主はまっすぐな道に彼らを導き 人の住む町に向かわせてくださった。
107:8 主に感謝せよ。主は慈しみ深く 人の子らに驚くべき御業を成し遂げられる。
107:9 主は渇いた魂を飽かせ 飢えた魂を良いもので満たしてくださった。
107:10 彼らは、闇と死の陰に座る者 貧苦と鉄の枷が締めつける捕われ人となった。
107:11 神の仰せに反抗し いと高き神の御計らいを侮ったからだ。
107:12 主は労苦を通して彼らの心を挫かれた。彼らは倒れ、助ける者はなかった。
107:13 苦難の中から主に助けを求めて叫ぶと 主は彼らの苦しみに救いを与えられた。
107:14 闇と死の陰から彼らを導き出し 束縛するものを断ってくださった。
107:15 主に感謝せよ。主は慈しみ深く 人の子らに驚くべき御業を成し遂げられる。
107:16 主は青銅の扉を破り 鉄のかんぬきを砕いてくださった。
ヨハネ 8:12 イエスは再び言われた。「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。」
8:13 それで、ファリサイ派の人々が言った。「あなたは自分について証しをしている。その証しは真実ではない。」
8:14 イエスは答えて言われた。「たとえわたしが自分について証しをするとしても、その証しは真実である。自分がどこから来たのか、そしてどこへ行くのか、わたしは知っているからだ。しかし、あなたたちは、わたしがどこから来てどこへ行くのか、知らない。
8:15 あなたたちは肉に従って裁くが、わたしはだれをも裁かない。
8:16 しかし、もしわたしが裁くとすれば、わたしの裁きは真実である。なぜならわたしはひとりではなく、わたしをお遣わしになった父と共にいるからである。
8:17 あなたたちの律法には、二人が行う証しは真実であると書いてある。
8:18 わたしは自分について証しをしており、わたしをお遣わしになった父もわたしについて証しをしてくださる。」
8:19 彼らが「あなたの父はどこにいるのか」と言うと、イエスはお答えになった。「あなたたちは、わたしもわたしの父も知らない。もし、わたしを知っていたら、わたしの父をも知るはずだ。」
8:20 イエスは神殿の境内で教えておられたとき、宝物殿の近くでこれらのことを話された。しかし、だれもイエスを捕らえなかった。イエスの時がまだ来ていなかったからである。
イザヤ書の冒頭の言葉からは、かつて滅びるはずの者でしかなかったところ、主なる神様の恵みにより、まるで王位に召してもらったかのような幸いな救いの御業を思い起こすことができる。
かつてモーセは、エジプトで生まれた頃、男の子を皆殺しにするようにとの勅令の中、奇跡的に助かり、王女に拾われて、まるで王子のごとく育てられた。
そして、そのモーセを用いて、主なる神様はイスラエルの民をエジプトの奴隷の状態から救い出されたのである。
これらの出来事は、少しでも希望や可能性があったところに起こったものではない。
全く起こり得ないところに、救いの御業が行われたのである。
闇のなかを歩んでた民は、光を見た。
光は闇の中で輝いている。
それがキリストである。
キリスト以外に闇の中を歩む民に希望をもたらす光となるものはない。
十字架と復活の御業をとして、滅びゆくしかなかった我々を救い、命と平安に与る者としてくださった。
聖書には、そのことが明々白々に語られている。
これからもその御言葉の解き明かしに耳を傾けながら、このお方だけを見上げて歩んでいきたいものである。