ルカ 21:29 それから、イエスはたとえを話された。「いちじくの木や、ほかのすべての木を見なさい。
21:30 葉が出始めると、それを見て、既に夏の近づいたことがおのずと分かる。
21:31 それと同じように、あなたがたは、これらのことが起こるのを見たら、神の国が近づいていると悟りなさい。
21:32 はっきり言っておく。すべてのことが起こるまでは、この時代は決して滅びない。
21:33 天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない。」

いちじくの葉が出始めると、夏が近づいたことがわかるように、イエス様が語られたような出来事が起こると、神の国が近づいていることを悟るよう語られている。
つまり、神の国は近づいていることを知らせるためにも、神は季節を与え、自然からでも学べるようにされていると言えるのかもしれない。
寒い冬が過ぎ、草木の新芽が出始める頃は、これからどんどん美しい季節になっていくことを誰もが知っている。
しかし、その変化の様子は、意外に小さく、じっと見ていてもなかなか見分けることのできるものでもない。
しばらく時間をおいて見てみると、前より少し大きくなったかな、といった感じであろう。
神の国の到来も、じっと座って見ているだけだと、その変化に気づきにくいかもしれないが、時を置いて再び見てみると、ずいぶん前と違っていたりすることもある。
若い頃は気づかなかったことや、去年までは考えもしなかったようなことが起こっていたりする。
そして、そうした変化に気づく時、この世に永遠に変わることなく存在し続けるものなど何一つないことを知るのであろう。
永遠に存在し続ける者など何もないことを知った時、自分もまた失われゆくものであることを知り、だからこそ、永遠なる神を私たちは求める。
永遠に変わらぬ神の救いの約束を心に留めて生きていきたいものである。

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