コロサイ 1:24 今やわたしは、あなたがたのために苦しむことを喜びとし、キリストの体である教会のために、キリストの苦しみの欠けたところを身をもって満たしています。
1:25 神は御言葉をあなたがたに余すところなく伝えるという務めをわたしにお与えになり、この務めのために、わたしは教会に仕える者となりました。
1:26 世の初めから代々にわたって隠されていた、秘められた計画が、今や、神の聖なる者たちに明らかにされたのです。
1:27 この秘められた計画が異邦人にとってどれほど栄光に満ちたものであるかを、神は彼らに知らせようとされました。その計画とは、あなたがたの内におられるキリスト、栄光の希望です。
1:28 このキリストを、わたしたちは宣べ伝えており、すべての人がキリストに結ばれて完全な者となるように、知恵を尽くしてすべての人を諭し、教えています。
1:29 このために、わたしは労苦しており、わたしの内に力強く働く、キリストの力によって闘っています。
2:1 わたしが、あなたがたとラオディキアにいる人々のために、また、わたしとまだ直接顔を合わせたことのないすべての人のために、どれほど労苦して闘っているか、分かってほしい。
2:2 それは、この人々が心を励まされ、愛によって結び合わされ、理解力を豊かに与えられ、神の秘められた計画であるキリストを悟るようになるためです。
2:3 知恵と知識の宝はすべて、キリストの内に隠れています。
2:4 わたしがこう言うのは、あなたがたが巧みな議論にだまされないようにするためです。
2:5 わたしは体では離れていても、霊ではあなたがたと共にいて、あなたがたの正しい秩序と、キリストに対する固い信仰とを見て喜んでいます。
パウロは異邦人への宣教の働きのために召されたが、その働きは簡単なものではなかったであろう。
何百年もの時を経て語り継がれてきた聖書の言葉や、神に導かれ、神と共に歩んだ歴史を知らない人たちに、ユダヤの民と同じことを語ったとしても、理解してもらえることのほうが無理と言うものであろう。
それでもパウロは神から仰せつかった責務として、異邦人への宣教という働きに仕えて行こうとするのである。
知恵も工夫も必要であろう。
それは聖書の言葉や教会の歴史を知らない人たちへ伝道することにも通じるものがあろう。
経験したことのないこと、味わったことのないことを知れと言っても、それは無理な話である。
それでも、人々が心励まされ、愛によって結び合わされ、理解力を豊かに与えられて、神の秘められた計画を知るようになるために、時には様々な苦労と闘うことがあったとしても、伝道に携わらせていただくことは感謝なことなのであろう。
一人の人が救われるということは、大きな希望であり、喜びであるからである。