ルカ 14:34 「確かに塩は良いものだ。だが、塩も塩気がなくなれば、その塩は何によって味が付けられようか。
14:35 畑にも肥料にも、役立たず、外に投げ捨てられるだけだ。聞く耳のある者は聞きなさい。」

聖書の時代の塩と言えば、岩塩と呼ばれる塩の塊であり、見た目は普通の石と変わらないものである。
そのため、外に放置しておけば、雨や露に濡れて、少しずつ塩分が溶け出していってしまうこともあり、そうなると、だんだんともろくなり、最後にはすっかり塩気が抜けて、砂のように砕けてしまうそうである。
そうなると、もはや何の役にも立たず、風に吹き飛ばされていくだけである。
塩は塩味をつけるために用いられてこそ、その意味がある。
何もせず、時を無駄に過ごしているだけでは、やがてボロボロになり、砕け散ってしまう。
人も同じであろう。
仕事をするだけが人生でもない。
何もできないようでも、きっと何かはできる。
人と会って笑顔で会話するだけでも良い。
誰かのお役に立てるなら、誰かが少しでも喜んでくれるなら、それが幸いなことである。

さあ、今日は何をしようか。

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