申命記 2:24 「立ち上がって進み、アルノン川を渡りなさい。見よ、わたしはヘシュボンの王アモリ人シホンとその国をあなたの手に渡した。シホンに戦いを挑み、占領を開始せよ。
2:25 今日わたしは天下の諸国民があなたに脅威と恐れを抱くようにする。彼らはあなたのうわさを聞いて、震えおののくであろう。」
2:26 わたしは、まずケデモトの荒れ野からヘシュボンの王シホンのもとに友好使節を送って、こう述べさせた。
2:27 「領内を通過させてください。右にも左にもそれることなく、公道だけを通ります。
2:28 食物は金を払いますから、売って食べさせ、水も金を払いますから、飲ませてください。徒歩で通過させてくださればよいのです。
2:29 セイルに住むエサウの子孫やアルに住むモアブ人が許可してくれたように、ヨルダン川を渡って、わたしたちの神、主が与えてくださる土地に行かせてください。」
2:30 しかし、ヘシュボンの王シホンは我々が通過することを許さなかった。あなたの神、主が彼の心をかたくなにし、強情にしたからである。それは今日、彼をあなたの手に渡すためであった。
2:31 主はわたしに言われた。「見よ、わたしはあなたにシホンとその国を与える。それを取るために占領を開始せよ。」
2:32 シホンは全軍を率いて出撃し、ヤハツで我々を迎え撃とうとしたが、
2:33 我々の神、主が彼を我々に渡されたので、我々はシホンとその子らを含む全軍を撃ち破った。
2:34 我々は町を一つ残らず占領し、町全体、男も女も子供も滅ぼし尽くして一人も残さず、
2:35 家畜だけを略奪した。それだけが、我々の占領した町々の戦利品であった。
2:36 川沿いの町、すなわちアルノン河畔のアロエルからギレアドに至るまで、我々の手に陥らなかった町は一つもなかった。そのすべてを我々の神、主は我々に与えられた。
2:37 ただし我々の神、主が禁じられたアンモンの人々の領地、すなわちヤボク川沿いの全域と山地の町々に、あなたは近づかなかった。

イスラエルの民は、アルノン川を渡り、シホンの国へ侵攻しようとした時、できる事なら無駄な戦いを避けるべく、その地を通過することを申し出ている。
その間の食料や水も金を支払うことを申し出たのであるが、シホンの人たちは心をイスラエルを信用しようとはせず、結果的に戦いとなり、シホンはイスラエルに打ち滅ぼされてしまうのである。
信用されるか、それとも疑われるか、たったそれだけの違いではあるが、結果は大きく違ってくる。
それは、相手に対する自分の心も同じであろう。
信用すれば上手くいくことだってあるのに、疑いの心を持ち続けていれば、やはり結果は悪い方向へ進んでいくもの。
神への信仰も同じことが言えるのではないだろうか。
疑ってかかれば、結果的に、自らに滅びを招くことになる。
しかし、信用し従っていくならば、平安と豊かな祝福に与ることができる。
難しいことかもしれないが、信用を保つことは良い結果を招くし、それ自体が尊いことである。

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