イザヤ 42:10 新しい歌を主に向かって歌え。地の果てから主の栄誉を歌え。海に漕ぎ出す者、海に満ちるもの島々とそこに住む者よ。
42:11 荒れ野とその町々よ。ケダル族の宿る村々よ、呼ばわれ。セラに住む者よ、喜び歌え。山々の頂から叫び声をあげよ。
42:12 主に栄光を帰し主の栄誉を島々に告げ知らせよ。
42:13 主は、勇士のように出で立ち戦士のように熱情を奮い起こし叫びをあげ、鬨の声をあげ、敵を圧倒される。
42:14 わたしは決して声を立てず黙して、自分を抑えてきた。今、わたしは子を産む女のようにあえぎ激しく息を吸い、また息を吐く。
42:15 わたしは山も丘も廃虚とし、草をすべて枯らす。大河を島に変え、湖を干す。
42:16 目の見えない人を導いて知らない道を行かせ通ったことのない道を歩かせる。行く手の闇を光に変え曲がった道をまっすぐにする。わたしはこれらのことを成就させ見捨てることはない。
42:17 偶像に依り頼む者鋳た像に向かってあなたたちがわたしたちの神、と言う者は甚だしく恥を受けて退く。
42:18 耳の聞こえない人よ、聞け。目の見えない人よ、よく見よ。
42:19 わたしの僕ほど目の見えない者があろうか。わたしが遣わす者ほど耳の聞こえない者があろうか。わたしが信任を与えた者ほど目の見えない者主の僕ほど目の見えない者があろうか。
42:20 多くのことが目に映っても何も見えず耳が開いているのに、何も聞こえない。
42:21 主は御自分の正しさゆえに教えを偉大なものとし、輝かすことを喜ばれる。
42:22 この民は略奪され、奪われ皆、穴の中に捕らえられ、牢につながれている。略奪に遭っても、助け出す者はなく奪われても、返せと言う者はない。
42:23 あなたたちの中にこれを聞き取る者があるか。後の日のために注意して聞く者があるか。
42:24 奪う者にヤコブを渡し略奪する者にイスラエルを渡したのは誰か。それは主ではないかこの方にわたしたちも罪を犯した。彼らは主の道に歩もうとせずその教えに聞き従おうとしなかった。
42:25 主は燃える怒りを注ぎ出し激しい戦いを挑まれた。その炎に囲まれても、悟る者はなく火が自分に燃え移っても、気づく者はなかった。
イスラエルから発した主なる神の御救いの知らせは、全地に宣べ伝えられていく。
それは、多くの島々にも伝えられていくという。
イスラエルの西には、地中海があり、エーゲ海周辺などは、小さな島々が数多くあり、そのような小さな島々へも福音が伝えられていったことであろう。
しかし、世界の大陸も、大きな島の一つでもあり、全世界への宣教がイメージされていることは間違いない。
そして、その中の小さな島である日本も、当然、対象である。
しかし、世界の片隅の小さな島国である日本を見渡すと、なんと多くの偶像が蔓延し、ある者は偶像に酔いしれ、またある者は偶像の神々さえも見失い、路頭に迷っている。
神ではないものを神々として奉り、信頼して歩もうとするから、人の生きる道を見失うのであろう。
真の神のもとに立ち返り、神をあがめ、賛美する、このような素晴らしいことに目が開かれていくならば、たとえどんな小さな島国に住む人であろうとも、祝福される。
そのためにも、福音を宣べ伝えていくことを、どんな小さな島々にも、どんな世界の片隅のようなところにも、伝えていかなければならないのだろう。
むしろ、そういう所にこそ、伝えられるべきなのかもしれない。