突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。 使徒2章2~3節

今日は、約束の聖霊が降って教会が誕生したペンテコステ、聖霊降臨祭です。聖霊がどのように弟子たちに臨まれたかを通して、今日、聖霊が何を与えて下さるかを学びましょう。

風のように
聖霊は、三つの姿をとって弟子たちに臨まれました。第一に「風」です。イエス様は、「風は思いのままに吹く」とおっしゃいました。聖霊も思いのままに働かれます。自由に働かれます。そして、受け入れるわたしたちに自由を、真の自由を与えて下さるお方なのです。
炎のように
第二に「炎」です。炎は、暗闇の中でものを照らす働きをします。また、ものを温める働きをします。その一番最たるものは太陽です。太陽が光を送り、熱を送り続けるということがなければ、この地球は死の世界となってしまいます。そのように、炎が表している聖霊は、命を与えるお方です。
舌のように
第三に「舌」です。ヤコブの手紙に「わたしたちは舌で、父である主を賛美し、また、舌で、神にかたどって造られた人間を呪います」とあります。ですから、「舌」それは、ことばということを意味しています。さらに、ことばは愛です。ですから、聖霊は、愛を与えて下さるお方なのです。
そのような聖霊をどのように受けることができるかが、福音書に記されています。「渇いている人はだれでも」と約束されています(ヨハネ7章37~38節)。ただ一つ条件があります。「わたしを信じる者は」。自分の罪を認め、キリストを信じるその人に聖霊は降るのです。キリストを信じる、そのこと自体、聖霊の働きなのです。その人は、「その人の内から生きた水が川となって流れ出るようになる」、自分だけでなく、多くの人々を潤す者とされると約束されているのです。

                                                                                                                                              (前川隆一牧師)