ペトロがこう話しているうちに、光り輝く雲が彼らを覆った。すると、『これはわたしの愛する子これに聞け』という声が雲の中から聞こえた。 マタイ１７章５節
イエス様の変貌のできごとです。
栄光
このできごと、それは、ペトロが、イエス様のことを、メシア、キリストと告白したことを受けて、イエス様のお姿が変わり、イエス様の真の神としての栄光が輝き出たできごと。そのお姿を三人の弟子たちにお見せになったできごとでした。
使命
とともに、「モーセとエリヤが現れ、イエスと語り合っていた」と言うことが言われています。第二に、モーセとエリヤが現れて、イエス様が、ご自分の使命を再確認されたできごと。それがこのできごとでした。では、そのイエス様の使命とは何であったのか。それは、並行箇所であるルカ９章３１節にそのことが記されています。「二人は栄光に包まれて現れ、イエスがエルサレムで遂げようとしておられる最期について話していた。」そう記されています。ペトロとヤコブとヨハネとは、山上において、イエス様の栄光に輝くお姿を見たのでした。それは、それですばらしい光景であったと思います。けれども、それだけだったら、わたしたちと何のかかわりのないできごとでした。そのお方が、エルサレムへと向かって下さった。十字架へと向かって下さった。そのことによって、このできごとは、わたしたちと関わりをもつできごととなりました。イエス様の栄光、祝福に、わたしたちも与るものとされたのです。
これに聞け
今日の箇所、それは、イエス様の神としての栄光が輝き出たできごとでした。第二に、イエス様が、ご自分の使命を再確認されたできごとでした。そして、第三に、そのイエス様に「聞きなさい」、「これに聞け」、聞いて従いなさいと言われていることに心を留めたいと思います。イエス様は、神としての栄光を内に秘めたお方でした。さらに、そのお方は、わたしたち全人類の罪を身代わりに負って十字架で死ぬという使命を帯びて、来て下さったお方でした。だから、このお方に聞いて従うようにと言われているということです。だから、このお方に聞いて従って、まちがいはないのです。
（前川隆一牧師）