イエスは、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われた。
マルコ1章17節

イエス様が公生涯を開始なさるに当たり、開口一番、どのようなメッセージを語り出されたか。その後に、四人の漁師を弟子として召し出されたということです。

福音
 今日は、今日の旧約聖書、ヨナ書のヨナ書と今日の福音書を絡めながら、みことばを学びたいと思っています。まず旧約の時代のヨナと新約の時代の弟子たち、そして、わたしたちとの違い。そのことを三つ取り上げてみたいと思います。第一に、ヨナの託されたメッセージと、弟子たち、そして、わたしたちが託されたメッセージの違いということです。ヨナに託されたメッセージ、それは、裁きのメッセージでした。それに対して、弟子たち、そして、わたしたちに託されたメッセージ、それは、福音のメッセージということです。

福音に与る者
第二に、覚えたいこと。それは、そのような福音のメッセージを託されたわたしたちは、福音に与る者とされたということです。人を生かす福音を委ねられたわたしたちは、まずこのわたしが豊かに生きる者とされたということです(第一コリント9章23節、ヨハネ10章10節)。

祈り合い、支え合いながら
第三のこと、それは、ヨナは、一人で、ニネベの町へ遣わされました。それに対して、イエス様は、複数の人々を弟子として召されました。それは、お互いに励まし合い、支え合うために、でした。わたしたちもそうです。わたしたちは一人ではありません。主にある交わりの中で、支え合い、祈り合いながら、預言者としての使命を全うして行くようにと、わたしたちは召されているのです。

共通点
 では、逆に、ヨナとイエス様の弟子たち、そして、わたしたちとの共通点は何でしょうか。ヨナも、イエス様の弟子たちも、そして、わたしたちも、恵みにより、信仰によって救われたということです。わたしたちは、洗礼を土台とし、祈り合い、支え合いながら、歩むようにと招かれています。洗礼を土台とし、洗礼という土台に立ち返り立ち返りしながら、福音に与り、福音をあかしして行くよう召されているのです。

(前川隆一牧師)