先週のメッセージ
マルコ9:14~29
悪霊とは何か。角や尻尾の生えた化け物か。幽霊みたいなものか。祟りや呪いをもたらす、不気味なものか。そういうものばかりとは限らない。
10代の終わりから20代半ばまでパニック障害に苦しんだ。とくに20代前半までは、電車やバスにもろくに乗ることができなかった。いちど乗り込んだら逃げられない乗り物は、恐怖だったからだ。無理をすると過呼吸の発作に襲われ、ひっくりかえって痙攣し、周りの人に驚かれてしまった。いちどそういう経験をすると、ますます人前に出るのが怖くなった。
教会の、それも夕礼拝なら安心だろうと思って参加していたら、そこでもひっくり返って過呼吸で痙攣、硬直が止まらなくなった。すると池上安牧師がわたしの額に手を置いた、と言うより、わたしの頭をがっと掴んで叫んだ。「主よ、この青年を癒してくださいっ」。すると、みるみる楽になっていき、救急車に乗せてもらうのが恥ずかしかった。
悪霊は「自分ではどうにもできない苦しみ」と言い換えることもできる。医療や福祉はもちろん大切である。だが、「なぜこの苦しみを、“このわたし”が背負わねばならないのか」に対しては、神が、そして周りの人々の祈りが、応えてくれる。
(沼田和也師)
以前のメッセージ
聖書: マルコによる福音書 1章27節 人々は皆驚いて、論じ合った。「これはいったいどういうことなのだ。権威ある新しい教えだ。この人が汚れた霊に命じると、その言うことを聴く。
聖書:マルコによる福音書1章15節 「時は満ち、神の国は近付いた。悔い改めて福音を信じなさい」と言われた。
聖書:マルコによる福音書1章11節 すると、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声が聞こえた。
聖書:マタイによる福音書2章12節 ところが、「ヘロデのところは帰るな」と夢でお告げがあったので、別の道を通って自分たちの国へ帰って行った。