その翌日、ヨハネは、自分の方へイエスが来られるのを見て言った。「見よ、世の罪を取り除く神の小羊だ。『わたしの後から一人の人が来られる。その方はわたしにまさる。わたしよりも先におられたからである』とわたしが言ったのは、この方のことである。
ヨハネによる福音書1章29-30節
ヨハネによる福音書1章の後半は、イエス様の洗礼の出来事が洗礼を授けたヨハネの言葉を中心に描かれ、イエス様がどのようなお方であるかが証しされています。
神の使者、洗礼者ヨハネ ~救い主イエスの道備えの働き~
洗礼者ヨハネは、後から来られるメシア(救い主)の働きの道備えをするために、神様から遣わされた特別な使者でした。ヨハネは荒野で「悔い改めよ、天の国は近づいた」と叫び、人々に罪の悔い改めのしるしの洗礼を授けていました。イエス様が宣べ伝える罪の赦しの福音が人々に受け入れられるために、ヨハネは人々の罪を明らかに示したのです。
洗礼者ヨハネの使命 ~イエスを指し示す証言者~
また、洗礼者ヨハネは成人したイエス様の最初の証言者で、彼の使命は世の光であるイエス様を証しすることでした。ヨハネは洗礼を受けようとして来られるイエス様を見て、「見よ、世の罪を取り除く神の小羊だ」と言い、この方が自分よりも先におられた優れた方であると証言しました。旧約聖書の律法では、罪の赦しのために動物の血が祭壇で流される儀式が必要とされました。イザヤ書53章は人々の罪のいけにえとして命を献げる主の僕の姿を描き、それはイエス様が人々の罪を贖うため十字架上で血を流されたことを表しています。イエス様がご自身の命を神に献げられた、この犠牲こそが人の罪を取り除き、罪から救うのです。
救い主(メシア)に出会った証し
イエス様について知らされていた洗礼者ヨハネは、イエス様が洗礼を受けられた時に
”霊”が鳩のように天から降って、イエス様の上にとどまったのを見ました。それはヨハネがイエス様を真に知る出会いの体験でした。洗礼者ヨハネは一貫して自分ではなく神の子イエス様の栄光を証しし、自分の弟子にこの救い主を指し示しました。イエス様について行き、宿で共に過ごした二人の弟子の内の一人アンデレは、兄のペトロに「わたしたちはメシアに出会った」と証しをして、ペトロをイエス様のもとに連れて行きました。同じように神様は、人々がイエス様に出会うために私たちの証しをも用いてくださいます。
(松田朋子姉)