「ダビデはこの上、何を申し上げることができましょう。主なる神よ、あなたは僕を認めてくださいました。」(サムエル記下7章20節)
今日は、ダビデの三つの祈りを学びます。
大きなお方
第一は、ダビデが、まだ、少年時代、ゴリアトと戦ったときの祈りです。ダビデは、「お前は剣や槍や投げ槍でわたしに向かって来るが、わたしはお前が挑戦したイスラエルの戦列の神、万軍の主の名によってお前に立ち向かう」と言いました(サムエル記上17章45節)。イスラエルの人々が大男のゴリアトを見て、震え上がっている中で、ダビデは、ゴリアトよりもっと大きく、力強いお方である主なる神様を見上げていました。
裁いて下さるお方
第二は、ダビデが、サウル王に追われる身であったときのダビデの祈りです。エン・ゲディの洞窟において、サウルの命を救ったダビデは、「主があなたとわたしの間を裁き、わたしのために主があなたに報復されますように。わたしは手を下しません」と言いました(サムエル記上24章13節)。ダビデは、たびたび、サウルに命を狙われますが、自分で復讐しようとせず、神様が正しい裁きをして下さることを信じ、その神様に委ねて行きました。
知っておられるお方
第三は、ダビデが王になり、神殿を建てようとしましたが、神様がそれをとどめられたときのダビデの祈りです。ダビデは、「主なる神よ、あなたは僕を認めてくださいました」と言いました(サムエル記下7章20節)。この「認めてくださいました」というのは、「ご存じです」という意味のことばです。羊飼いが羊をよく知り、知った上で導くように、いやそれ以上に、神様は、自分のことをよく知り、知った上で、愛をもって導いて下さる、そうダビデは信じていたのでした。
神様は、問題より大きなお方、正しく裁かれるお方、愛をもって導いて下さるお方、それが、ダビデが信じていた神様であり、わたしたちもその神様をわたしの神とすることができるのです。
(前川隆一牧師)