心を騒がせるな。神を信じなさい。そして、わたしをも信じなさい。

                            ヨハネ14章1節

今日の箇所を通して、不安、おそれに対するイエス様の処方箋を学びましょう。

新しい視点
第一に、イエス様は、別の視点、新しい視点を与える。だから、「心を騒がせるな」とおっしゃっておられます。イエス様は、「心を騒がせるな」とおっしゃったすぐ後に、天国のお話をなさいました(2~3)。わたしたちは、目の前の現実だけを見ていたら、行き詰ってしまいます。でも、イエス様が別の視点、天の視点を与えて下さるとき、その現実を別の見方で見る者としていただくのです。


 第二に、イエス様は、わたしが道であるから、「心を騒がせるな」とおっしゃいました(6)。たとえば、砂漠のような道も何もないところで唯一頼れる、それは、旅を案内してくれる案内人です。そんな状況の中、その「案内人」こそ、わたしたちにとっての「道」なのではないでしょうか。そして、イエス様は、まさに何が起こるか分からない人生という旅路の道として、わたしたちを導いて下さるお方なのです。だから、わたしたちは、心を騒がせる必要はないのです。

もっと大きな業を行う
第三に、12節で、このように言われています。「はっきり言っておく。わたしを信じる者は、わたしが行う業を行い、また、もっと大きな業を行うようになる。わたしが父のもとへ行くからである」。わたしたちは、自分の小ささ、弱さ、不完全さに悩みます。けれども、そのような者を、イエス様は喜んで用いて下さる。そして、大きな業を行う、と言って下さっているということです。

では、わたしたちはどのようにして、そのような視点を身につけ、イエス様の導きを受け取りながら歩むことができるのでしょうか。乳飲み子がお母さんのお乳を慕い求めるように、キリストのことば、聖書のことばを、慕い求め、受け取り続けて行くことを通して、新しい視点をもって見る力を養い、イエス様の導きを受け取りながら人生を歩む者としていただくことができるのです。

(前川隆一牧師)