ルカによる福音書 17章1節~10節
主は「一日に七回、あなたに対して罪を犯しても、七回“悔い改めます”と言ってあなたのところに来るなら、赦してやりなさい」と仰いました。(ルカ17章4節)しかし、まず、私達は赦された存在であることを感謝しなければなりません。もし、自分が赦す立場にいるから赦してあげなければならないとのみ考えているならばそれは罪であり、反対に
自分は、ああされたこうされたと、わだかまりを持ち続けることも罪です。人知れず人を傷つけているかも分らない罪を含めてイエス様に購って頂き、また、傷ついた心をそのままに主にすがることが大切です。
「ゆるす愛の奇跡」と言う本を書かれた伊藤重平さんは「家庭の愛に欠けると、子供は良くない集団に寄りつくようになる。子供のしたことを赦さずに叱るからです。世話を焼かず放任もせず、簡単なことを頼む事で赦すための理由を作り、それが出来たら誉める、これが教育です」と記しておられます。
赦すことの難しさを知り、日々、「赦すことを作る」、更に、「赦されることを作る」ことが、「礼拝者として生きる」ことにも繋がるのではないでしょうか。「私どもは、取るに足りない僕です。しなければならないことをしただけです」(10節)と言える謙虚さを身に着け、「赦され、赦す生活」を確かなものとさせて頂きたいと思います。
(石丸武史長老)