神よ、わたしたちを連れ帰り 御顔の光を輝かせ わたしたちをお救いください。 詩編80編4節
福音書は、「ぶどう園と農夫」、そう表題のつけられている部分です。
自由、権威が脅かされることに対する恐れ
神様は、自分たちの上にも、御顔の光を輝かせて下さっている。イエス・キリストというお方を通して、そのことが明らかになった。にもかかわらず、宗教指導者たちは、顔を伏せてしまいました。それは、第一に、彼らが自分たちの自由、権威が脅かされるのを恐れたからでした。自分たちこそが、律法の権威者であると自任していた宗教的指導者たち、彼らは、自分たちの自由、自分たちの権威を守ろうとして、イエス様のもとへ来ようとはしなかったということです。
人に対する妬み
神様の愛の御顔が自分の方を向いているにもかかわらず、目を伏せてしまう。顔を伏せてしまうということも起こり得るのです。それは、多くの場合、妬みによって、そのことが起こるのです。宗教的指導者たち、彼らは、自分たちこそが律法の権威者、祭儀の権威者と自任していました。それにもかかわらず、自分たち以外の人々が、イエス・キリストを通して、教えを受け、赦しを受け、いやしを受けているのを見て、そのようなことがあってはならないと思ったのです。そして、顔を伏せたのでした。
ベターはベストの敵
今日の箇所、それは、直接的には、イエス様の時代の宗教的指導者たちに向けて語られた寓喩です。けれども、その同じ罪が、わたしの中にもあるということを覚える必要があります。イエス様の当時の宗教的指導者たちのまちがい、罪、それは、ベターにこだわって、ベストを手に入れることができなかったということです。
わたしたち信仰者にとって、ベスト、それは、行うことではなく、受け取るものであるということです。今週も、最もよきお方であるキリストとその命に与り、与えられたところで、精一杯、神と人とに仕えて生きる一週間と主に導いていただきたいと思います。
(前川隆一牧師)