このように、あなたがたは悪い者でありながら、自分の子供には良い物を与えることを知っている。まして天の父は求める者に聖霊を与えてくださる。     ルカ11章13節
 
「祈るときには」と表題のつけられている「祈り」について教えられているところです。

信頼をもって
まず、最初の1~4節までの部分です。この部分は、イエス様が主の祈りの原型となる祈りを教えておられる場面です。その中で、イエス様は、「祈るときには、こう言いなさい」とおっしゃり、「父よ」と呼びかけられた。わたしたちの信じる神様は、我と汝として向かい合って下さる神様。呼べば、応えて下さる神様です。神様に信頼するということ。信頼をもって語りかけること。それは、信仰のいろはであり、奥義でもあるのです。

大胆に
第二に、「大胆に祈る」ことがたいせつです。5節からのたとえのポイントは、8節で、「しつように頼めば」と言われていることばです。このことばは、「恥知らずに頼めば」、「しつように頼めば」と訳すことができることばです。とともに、「恥をかかないために」とも訳すことができることばでもあります。「恥をかかないために」ということになれば、頼まれた側の人の態度ということになります。それは、わたしたちが信じる神様の態度、性質ということを表しています。神様の正義にかけて、神様の誠実さにかけて、神の子の願いに耳を傾け、聞かずにはおれない。それが、わたしたちの信じる神様です。その神様に、わたしたちは、大胆に祈ることができるのです。

聖霊によって
第三に、聖霊によって祈るように招かれています。13節、「このように、あなたがたは悪い者でありながら、自分の子供には良い物を与えることを知っている。まして天の父は求める者に聖霊を与えてくださる」と、わたしたちにとって、最高のプレゼント、贈り物は、それは聖霊であるということを教えておられます。この聖霊によって、わたしたちの信じる神様は、必ず、わたしたちの祈りに応えて下さる神様であることを理解できるのです。わたしたちは、聖霊によって、神様に対する信頼を自分のものとすることができます。聖霊によって、大胆に祈る者とされるのです。そして、わたしたちは、信仰によって、聖霊に満たされているということ信じることができるのです。

(前川隆一牧師)