十二人を呼び寄せ、二人ずつ組にして遣わすことにされた。      マルコ6章7節

「ナザレでは受け入れられない」、「十二人を派遣する」と表題のつけられている箇所です。

シンプルに生きる

わたしたちは、使命に生きるようにと召されています。その使命を全うするために、どのようなことをたいせつにする必要があるのでしょうか。それは、第一にシンプルに生きるということです(8~9)。知識はよいものです。常識はよいものです。経験はよいものです。けれども、それが、生ける神様に対する信仰を妨げているとしたら、本末転倒です。わたしたちも、シンプルに、信仰に生きるように招かれています。

愛に生きる

第二のこと、それは、7節、「そして、十二人を呼び寄せ、二人ずつ組にして遣わすことにされた。」そう言われています。わざわざ、「二人ずつ組にして」ということが言われています。どうしてでしょうか。それは、助け合うためにです。励まし合うためにです。支え合うためにです。わたしたちは、一人では弱いのです。助け合い、励まし合い、支え合って、わたしたちは、使命を果たすようにと召されているのです。

悔い改めに生きる

第三のこと。それは、12節です。「十二人は出かけて行って、悔い改めさせるために宣教した。」そう記されています。第三に、悔い改めに生きるということです。第一のこととして、シンプルに生きるということを言いました。でも、なかなかそう行かないのがわたしたちの現実です。義人にして罪人。驚くほど信仰的と思った次の瞬間、びっくりするような不信仰に落ち込んでしまう。それが、わたしたちなのです。だからこそ、わたしたちは、悔い改めて、救われた原点、すなわち、洗礼に立ち返るようにと招かれているのです。

わたしたちは、シンプルに生きるようにと招かれています。愛に生きるようにと招かれています。悔い改めに生きるようにと招かれています。そして、主の使命に生きるようにと、わたしたちは、招かれているのです。

(前川隆一牧師)