「主の名を呼び求める者は皆、救われる。」          使徒2章21節
 
ペンテコステ、教会誕生の日のできごとが記されている箇所です。

上からの力に満たされて
教会誕生のできごと、それは第一に、弟子たちの一人一人が、上からの力に満たされるところから始まりました。使徒言行録1章8節に、「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる」とイエス様はおっしゃいましたが、まさに、その実現が、ペンテコステのできごとでした。

外に向かう広がり
第二に、心を留めたいこと、それは、教会は、その初めから、外に向かう広がりを持っていたということです。聖霊に満たされた弟子たちは、様々な国のことばで語り出しました。それは、あのバベルの塔のできごとと対極のできごとです。聖霊降臨のできごと、それは、神様の前にへりくだって祈っている弟子たちの上に聖霊が降り、様々な国の言葉で語り出すというできごとでした。それは、聖霊を受けた弟子たちが、祝福を閉じ込めるのではなく、仕える者として、愛する者として、全世界に遣わされて行く。それが、教会であるということを指し示していました。

若者も老人も
第三に心に留めたいこと、それは、集まっていたすべての弟子たちに聖霊が降ったということです。これまでも、聖霊がある人に降るということはありました。でも、それは、神様に選ばれた特別な人に対する特別なできごとでした。けれども、このペンテコステの日のユニークな点、それは、弟子のすべての人に聖霊が降った、ということでした。

でももう一つ、たいせつなことがあります。それは、弟子たちは何のために聖霊を受けたのか、ということです。主イエスキリストこそ、主である。救い主である。このお方を信じるなら、救われるということをあかしする者となるために聖霊を受けたということです(21)。

(前川隆一牧師)