イエスは、「『あなたの神である主を試してはならない』と言われている』とお答えになった。        ルカによる福音書4章12節

 

イエス様が荒野においてサタンの試みに遭われたできごとです。

パンだけでなく
第一の試み、それは、「パン」の誘惑、試みでした。自分を導いておられる神様に委ねて、飢えようが死のうがどうなろうが、父なる神様に任せきるのか、それとも、自分で自分の力を用いるのか、そういうテスト、試みでした。

ただ主に仕えよ
第二の試み、それは、イエス様が悪魔によって高く引き上げられ、世界のすべての国々を見せられた上で、「もしわたしを拝むなら、みんなあなたのものになる」と、サタン、悪魔にひれ伏すようにとの誘惑、試みでした。

主を試してはならない
第三の誘惑、試み、それは、イエス様を神殿の屋根の端に連れて行き、「神の子なら、ここから飛び降りたらどうだ。『神はあなたのために天使たちに命じて、あなたをしっかり守らせる』また、『あなたの足が打ち当たることがないように。天使たちは手であなたを支える』と書いてある」と、サタン、悪魔が誘惑した、というものでした。

では、わたしたちは、このできごとを通して、何を学ぶのでしょうか。わたしたちは、ともするとサタン、悪魔の存在、また、サタン、悪魔がもたらす災いを大きく捉えて、神様の愛を見失ってしまうことがあります。そのような中にあってもわたしたちは、荒野の誘惑、試みに打ち勝ち、十字架への道を歩んで下さったイエス様にあって、神様の愛を見上げ続けることができるのです。また、イエス様は、サタン、悪魔の攻撃に対して、聖書のことば、みことばを武器に立ち向かわれました。しかも、それは、イスラエル人として、人間として守らなければならない御教えばかりを引用されました。それは、イエス様にあって、わたしたちがみことばを武器にサタン、悪魔に立ち向かい、勝利することができるように、そのようにして下さったのでした。

(前川隆一牧師)