その方が来れば、罪について、義について、また、裁きについて、世の誤りを明らかにする。                        ヨハネ16章8節
イエス様が聖霊の働きについてお話しておられる箇所です。

罪について
イエス様は、聖霊のことを、弁護者と言われました(7)。別の箇所では、助け手、慰め主とも言われています。では、聖霊は、どんな風にわたしたちを弁護し、慰め、助けて下さるのでしょうか。それは、キリストを思い出させることを通してです(4)。では具体的に、どのようにイエス・キリストのことを思い出させて下さるのでしょうか(8)。その第一のこと、それは、罪についてと言われています(9)。イエス・キリストを信じないこと、さらには、父なる神を信じないこと、そこに、罪の本質があると、イエス様は教えられ、聖霊様は教え示して下さるのです。

義について
第二のこと、それは、義についてということです(10)。神様のルール、規範を守らないところに人間の悲惨があるということが逆に振れると、わたしたちは、規範に規範を積み上げて、それを守ることに自己満足を得ようとします。そんなわたしたちに向かって、イエス様が言われます。イエス様が、わたしたちの罪の裁きの身代わりとして十字架に死に、復活、昇天された、そこに、神の義が表されていると。

裁きについて
第三のこと、それは、裁きについてです(11)。罪とは、イエス・キリストを信じないことであり、さらには、父なる神を信じないことです。そして、そのようにわたしたちを誘うのが、この世の支配者であるサタン、悪魔なのです。けれども、そのサタン、悪魔に対して、イエス様は、十字架の死と復活によって打ち勝って下さいました。このイエス・キリストを救い主と信じ、受け入れるようにと聖霊はわたしたちを招いて下さるのです。そして、そのことを通して、聖霊は、主の愛に、主の恵みに、主のいのちにわたしたちを与らせて下さるのです。

(前川隆一牧師)