イエスは、その話をそばで聞いて、「恐れることはないただ信じなさい」と会堂長に言われた。 
                      マルコ5章36節

会堂長ヤイロに焦点を当てて、主なるイエス様が、どんなに人間の限界を超えて、信じ、信頼することができるお方であるかということを学んで行きたいと思います。

受け留めて下さるお方
今日、わたしたちは、イエス様を目で見ることはできません。けれども、人となられたイエス様が、どのように人と出会い、導き、関わって行かれたかを学ぶことを通して、聖霊なる神様が、わたしたちとどのように出会って下さるのか、導いて下さるのか、関わって下さるのかを学ぶことができるのです。第一に、イエス様、聖霊様は、わたしたちの願いを聞き、受け留めて下さるお方です(24)。

しるしを見せて下さるお方
第二に、ヤイロは、しるしを見せていただくという経験をしました。ヤイロの家へと向かう途中、一つのできごとが起こりました。十二年間も出血の止まらない病気を患う一人の女性が「この方の服にでも触れればいやしていただける」そんな信仰をもって近づき、イエス様の衣に触れたのでした。そして、その信仰どおりにいやされたのでした。このできごとは、ヤイロにとって、しるしを見せていただくできごととなりました。

人間の限界を超えて、信じ、信頼することができるお方
第三に、ヤイロは、イエス様が人間の限界を超えて、信じ、信頼することができる存在であるという経験を与えられました。意気揚々と家へと向かうヤイロ、そこへ、思いがけない知らせが届きます。それは、「お嬢さんは亡くなりました。もう、先生を煩わすには及ばないでしょう」というものでした。そのことばを、イエス様はそばで聞いて、「恐れることはない。ただ信じなさい。」そうおっしゃると、ヤイロの家に入って行かれました。そして、ヤイロの娘を生き返らせ、ヤイロにお返しになったのでした。このできごと、それは、イエス・キリストの十字架と復活のできごとを指し示すできごとでした。やがて、復活を通して、人類がどうすることもできない死に打ち勝つお方となられるということを予表するできごとでした。

(前川隆一牧師)

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