そこで、イエスは言われた。「おのるときには、こう言いなさい。『父よ、御名が崇められますように。御国が来ますように。』」          ルカ11章2節
 
イエス様が、祈りについて教えておられる箇所です。

父よ
第一に、1~4節です。この部分は、主の祈りの原型とも言える箇所ですが、今日は、その中から、「父よ」と呼びかけるように弟子たちにお教えになった。そのことに注目したいと思います。「父よ」と言うと、何かかしこまった感じがしますが、それは、子どもがお父さんに向かって、「パパ」とか、「お父ちゃん」とか呼びかける呼びかけのことばです。そのように、信頼をもって神様に呼びかけるように。それが、今日の箇所ということです。

生活の中で
第二に、5~8節のたとえ話です。このたとえのポイントは、この人が夜中に訪ねてきた友人のために、何とかパンを得ようとしたということです。訪ねてきた友人に対する愛、それが、パンを求めるということの動機であったということです。愛に生きようとする。それが、わたしたちの日常です。その日常生活のただ中で祈るように。それが、今日覚えたい第二のことがらです。祈り、それは内面的なことです。けれども、ほんとうの祈り、それは、決して内面的なこと、内省的なことではなく、具体的、実際的に、わたしたちが愛に生きようとする。その日常生活の真っただ中で祈る。それが祈りであるということです。

聖霊によって
そして、第三のこと。9節から始まって、13節、「このように、あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子供には良い物を与えることを知っている。まして天の父は求めるものに聖霊を与えてくださる。」そう言われているといます。第三に、聖霊によって祈るということを覚えたいと思います。神様から見たら、なんと頓珍漢な祈りをしているか、と思われるような祈りをわたしたちはしているのです。そんなわたしたちの自分中心な祈り。でも、その祈りさえ導いて、また、とりなして、神様のみこころのある方向へと持ち運んで下さる。それが、聖霊であるのです。

(前川隆一牧師)

 

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