子たちよ、あなたがたは神の属しており、偽預言者たちに打ち勝ちました。なぜなら、あなたがたの内におられる方は、世にいる者よりも強いからです。

                            Ⅰヨハネ4章4節
真実の教えと偽りの教えとを見分けるようにということが教えられています。

立ち上がらせるメッセージ
真実の教えと偽りの教えとを、どのように見分けることができるのでしょうか。旧約聖書の哀歌2章14節にこうあります。「預言者はあなたに託宣を与えたが むなしい、偽りの言葉ばかりであった。あなたを立ち直らせるには 一度、罪をあばくべきなのに むなしく、迷わすことを あなたに向かって告げるばかりであった」。ここで、「あなたを立ち直らせるには」ということが言われています。その語られたメッセージが、人を立ち上がらせるメッセージ、それが、真実の教えです。

罪をあばくメッセージ
けれども、もう一つのことに心を留める必要があります。それは、先ほどの箇所のその後に、「一度、罪をあばくべきなのに むなしく、迷わすことを あなたに向かって告げるばかりであった」と言われています。人を立ち上がらせるメッセージ、それが、真実の教え、真実の霊に導かれた教えの条件です。けれども、上辺だけの慰め、励ましを与えるメッセージというものもあるのです。真実の教え、それは、人を立ち上がらせるメッセージです。けれども、それは、その前に、「一度、罪をあばく」メッセージであるということです。

神に属する者
では、第三に、どのような人が、偽りの教えと真実の教えとを見分けることができるのでしょうか。イエス・キリストをわたしの救い主と信じることを通して、神の属する者、神の子とされて、わたしたちは、偽りの教えと真実の教えとを見分ける者とされるのです(4)。神の子とされたわたしたちは、キリストがもうすでにわたしの身代わりとして十字架で死んで下さったという神の愛、キリストの犠牲の愛を知っていますから、神様から罪を指摘されたときに、すなおに悔い改める者とされるのです。そして、神様の御前に、悔いし、砕けし魂をもって、悔い改めているわたしたちを、神様は立ち上がらせて下さるのです。

(前川隆一牧師)