あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。 ヨハネ13章34節
イエス様が「あなたがたに新しい掟を与える」と「新しい掟」を弟子たちにお与えになったところです。
わたしがあなたがたを愛したように
イエス様が「あなたがたに新しい掟を与える」と言って、弟子たちにお与えになった「新しい掟」、それは、「互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」ということでした。では、この掟のどこが新しいのでしょうか。それは、「わたしがあなたがたを愛したように」とおっしゃった、そこにありました。イエス様が仕える者となり、しかも、十字架の死に至るまで仕える者として歩まれたように、そのイエス様のお姿を模範として愛しなさい、それが、イエス様がお与えになった新しい掟でした。
キリストを源とする
でも第二に覚えたいこと、それは、わたしたちの人間的な頑張りによって、そのようにできないということです。キリストを源として、キリストから愛をいただいて、この愛に生きることができるのです。旧約聖書のレビ記19章18節には、「復讐してはならない。民の人々に恨みを抱いてはならない。自分自身を愛するように隣人を愛しなさい。わたしは主である」と「自分自身を愛するように」ということが言われています。わたしたちは、まず自分自身が愛を受け取らなければ、愛することができないのです。「自分自身を愛するように」、イエス様の十字架の愛を、まずわたし自身が受け取って愛するようにとわたしたちは招かれているのです。
礼拝から生活へ
そして、今日、第三に、礼拝こそ、イエス様の十字架の愛を受け取る場であるということを覚えたいと思います。礼拝、それは、みことばを通して、聖餐を通して、神様がわたしたちに仕えて下さるときなのです。礼拝を通して、神様に仕えていただき、イエス様の十字架の愛をいただいて、それぞれの生活の場へと遣わされて行く、そのようにわたしたちは招かれているのです。
(前川隆一牧師)