わたしも言っておく。あなたはペトロ。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。陰府の力もこれに対抗できない。           マタイ16章18節

ペトロが、イエス様こそ「メシア、生ける神の子」と信仰の告白をした場面です。

岩の上
イエス様が「この岩の上に」とおっしゃった「岩」とは何を指しているでしょうか。ペトロは、イエス様から、「岩」というあだ名をいただきました。「岩」とは、ペトロのことを指しているのでしょうか。もし、そうであるとすれば、教会は、これほど不安定なものはありません。そうではなく、ペトロが「あなたはメシア、生ける神の子です」そう告白した、その信仰告白の土台の上に教会は建てられる。そうおっしゃったということです。

教会
第二に注目したい。それは、イエス様がここで、「教会」ということをおっしゃった、ということです。イエス様が、ほんとうに「教会」ということをおっしゃったのでしょうか。イエス様がアラム語でお語りになったことをギリシャ語に置き換えるなら、「教会」ということばになるということです。では、イエス様がどのような思いで、どのようなことをお語りになったのか。それは、出エジプト記19章6節です。「祭司の王国」そう言われているといます。イエス様はまさに、祭司の民として、教会という共同体を建て上げようとしておられたということです。

みことばに聴き従うことを通して
さて、最初に戻って、ペトロは、どうして、そのような信仰告白をすることができたのでしょうか。それは、イエス様に従ったからでした。神のことば、みことばが人となられたお方、そのお方こそ、イエス・キリストというお方なのでした。そのみことばそのものであられるイエス様に聴き従うことを通して、ペトロは、信仰を与えられたということです。そして、イエス様に従うことを通して、自分の罪深さをいやというほど経験させられると同時に、その罪を覆い、包み、赦す主の大きな愛を経験させられ、そのことを通して、ペトロは、仕える者、また、主の福音を地の果てにまで伝える者とされて行ったのでした。

(前川隆一牧師)

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