平和のうちに身を横たえ、わたしは眠ります。主よ、あなただけが、確かに わたしをここに住まわせてくださるのです。 詩編4編9節
夜の詩編と言える詩編4編です。
キリストの体
わたしたちが、心地よい眠りを経験するためには、肉体的条件、精神的条件ととともに、霊的な条件が必要です。まず、5節。「おののいても罪を離れよ。横たわるときも自らの心と語り そして沈黙に入れ。」そう言われています。ここのところ、口語訳聖書では、「あなたは怒っても、罪を犯してはならない。床の上で静かに自分の心に語りなさい。」そう訳されています。「怒っても、罪を犯してはならい」聖書は、怒りということに位置を与えているということです。それは、キリストの体とされたお互いとして、真実をもって語り合うように、ということが言われているということです。その真実が裏切られるときに、怒りになるということです。
怒りが目的に
真実が裏切られたとき、わたしたちは、安眠を妨げられるのです。けれども、それとともに、その怒りによって、罪を犯してはならない。そう聖書は、教えているということです。怒りそのものが目的になってしまった場合、正しい怒りではなく、悪魔的になってしまう。悪魔に機会を与えることになってしまうということです。
義とされていないとき
もう一つのことに心を留めたいと思います。6節です。「ふさわしい献げものをささげて、主に依り頼め。」そう記されています。口語訳聖書では、「義のいけにえをささげて主に寄り頼みなさい。」そう訳されています。義とされていないとき、義しい者とされていないとき、罪が正しく裁かれ、赦されていないとき、わたしたちは、安眠することができないのです。
では、どうすればよいのでしょうか。そのようなわたしたちのために、キリストが、十字架で死んで下さったのです。そして、よみがえって下さったのです。わたしのために十字架で死に、復活して下さった主を信じ、受け入れることを通して、わたしたちは、安眠するための霊的な条件を整えることができるのです。
(前川隆一牧師)