マタイ14:13〜21

主イエスが行われた奇跡の中で、4福音書に記されているのは、〔五千人に食べ物をあたえられる〕箇所だけであり、特別大切なことと捉えるべきでしょう。

群衆を深く憐れまれる主 

(マタイ14:14)多くの群衆を見て深く憐れみ、その中の病人をいやされ、飼い主のいない羊のような有様を深く憐れみ、いろいろと教え始められました。(マルコ6:14)

弟子たちを労わる主 

マルコ6:30〜31には伝道旅行から帰ってきた使徒たちに『さあ、あなたがただけで人里離れた所へ行ってしばらく休むがよい』と言われ、休息と食事を与え労わられました。

女と子供を別にして、五千人の男に食事を与える奇跡 

この箇所は3福音書よりも、ヨハネ6:1〜15には詳細に記されています。群衆が後を追った理由、季節、などとフィリポとの会話、パンと魚の持ち主が大麦のパン五つ二匹の魚は少年がもっていること。男たちを草の上に座らせなさいと指示を出し、パンをとり感謝の祈りを唱えてから、弟子達が人々に仕えることを学ばせ、人々が満足されると、『少しも無駄にならないように、残ったパンの屑をあつめなさい』と言われます。祈りを捧げたものに無駄なものはないことを学ばせました。一人で山に退かれたのですが、後を追いかけた人々にたいして『私は命のパンである』の言葉と主の晩餐へとつながります。

                                                                                              (徳田東洋司 長老)