いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです。
                      Ⅰテサロニケ5章16~18節

 
テサロニケ第一の手紙の結びであり、父なる神様、子なるイエス様、聖霊なる神様がわたしたちにどのように望んでおられるか、を教えているところでもあります。

平和を与えて下さる神
第一に父なる神様は、23節で、「どうか、平和の神御自身が、あなたがたを全く聖なる者としてくださいますように。また、あなたがたの霊も魂も体も何一つ欠けたところのない者として守り、わたしたちの主イエス・キリストの来られるとき、非の打ちどころのないものとしてくださいますように」と言われています。父なる神様は、平和の神であり、わたしたちに平和を与えて下さる神様であるということです。

祈りを聴いて下さる神
第二に、御子なるキリストは、わたしたちに何をして下さるのか。それは、御子なるキリストが、十字架で死なれた、ということが言われています(10)。そして、有名なみことばですが、「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです」と言われています(16~18)。そして、その中心は、「絶えず祈りなさい」ということです。それは、逆に言うなら、あの十字架の上で、わたしたちの罪咎すべてを受け留めて、死んで下さったイエス様が、わたしたちのすべての祈りを受け留めて下さるということが言われている、ということです。

語りかけて下さる神様
第三に、聖霊なる神様は、わたしたちにどのように働いて下さっているのか。それは、「霊の火を消してはいけません」と言われています(19)。聖霊なる神様は、わたしたちに語りかけて下さる神様です。その語りかけにわたしたちが聴こうとしない、すなわち、霊の火、聖霊の火を消してしまうことになるということです。

ほんとうの豊かさ、それは、このような三位一体なる神様の働きを受け、その働きの中で主を待ち望んで生きるところにあるのです。

(前川隆一牧師)