マルコ9:38~50

共観福音書と比較すれば、4つの聖書個所のまとまりですが、今日はその4つが、大事な順序をもって記されていることに着目しみ言葉を味わいます。

1.起:ヨハネの的外れ(38-40)

「イエス様の弟子」とのヨハネの慢心から、人間が罪だと思っていることと、神様が罪に定められることには、往々にしてずれがあることを教えられます。

2.承:イエス様の基準(41-42)

イエス様はヨハネの誤りを諭されました。このヨハネの姿に今日の私たち自身を重ねて、イエス様の指摘を我がこととして受け止めたいと思います。

3.転:義しくある為の厳しさ、神様の要求(43-48)

義とされて天の国に入りたいと私たちは願いますが、天国行きは絶望的です。それを思い知らされるみ言葉の中に、同時に「滅ぶな、あなたに代わって私が十字架の上で引き裂かれよう」との主の叫びが聞こえませんか?

4.結:イエス様を通して語られる神様の願い(49-50)

神様は私たちに義しさを求めます。でも自分で義しくなろうと頑張るのではなく、私に任せよとのみ声にこそ耳を傾けよ、そして救いとともに与えられた信仰によって味付けられた人生を送りなさい、とおすすめくださるのが神様の御心です。

 (松田勝長老)