イエスが言われた。「それでは、あなたがたはわたしのことを何者だと言うのか。」ペトロが答えた。「神からのメシアです。」 ルカ9章20節
ペトロの信仰告白と、それに続く最初の受難予告です。
信仰告白
今日の箇所、二つの大きなポイントがあります。それは、第一に、ペトロの信仰告白ということ。もう一つのことは、イエスをキリスト、メシアと告白した者がどのように生きるようにと召されているかということをイエス様が教えておられる教えということです。第一のこと、ペトロの信仰告白ということ。「イエスはひとりで祈っておられたとき、弟子たちは共にいた。そこで、イエスは、『群衆は、わたしのことを何者だと言っているか』とお尋ねになった」(18)。イエス様が祈っておられたということ、それは、「弟子たちの内から、わたしをメシア、キリストと告白する信仰告白が語られるように」と祈っておられました。ペトロの信仰告白、それは、イエス様の祈りによることであり、父なる神様、また、聖霊なる神様の働きによって与えられた告白でした。
服従
第二に、イエスをキリスト、メシアと告白した者がどのように歩み、生きるようにと召されているかということについて教えられています。それは、主に従うということです。23節の鍵かっこから、「わたしについて来たい者は、自分を捨て、日々、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのために命を失うものは、それを救うのである」と言われています。イエスをキリストと告白することを通して、わたしたちは、神の子とされる。罪を赦していただくことができる。永遠の命を受け継ぐ者とされる。と同時に、キリストを信じた者として、キリストのみこころに従うことを通して、具体的に主のゆるしを受け取ることができるのです。神の子とされているというその恵みを具体的に受け取ることができるのです。永遠の命に生かされているというその実感を経験することができるのです。
(前川隆一牧師)