イエス様の弟子達は、ガリラヤ湖の激しい突風で舟が沈みそうになった時、不安になりました。そんな状況の中で寝ておられるイエス様を非難しました。イエス様は「なぜ怖がるのか。まだ信じないのか。」と言われます。自分の限界を超える危機的な状況に対する態度によって人の生き方は変わります。私たちは、「まあ、どうにかなるさ」という根拠のない希望ではなく、「イエス様がいてくださるから大丈夫」という、根拠のはっきりしている信頼を持つことが大切です。私たちの人生にも思いがけないことが起こります。大切なのは、どんな状況が訪れても、淡々とイエス様を信じ続けて、自分の使命を果たしていくことです。イエス様が「向こう岸へ渡ろう」と言われたので舟で行ったのに、嵐に遭いました。しかし、イエス様は同じ舟の中におられました。私たちは、イエス様を自分の救い主と信じて、洗礼を受けたのなら、もう心配はありません。洗礼によってイエス様と結びつけられ、神の子とされていますので大丈夫です。そういう意味では、信じて洗礼を受けることは、人生の一番の安心ではないでしょうか。私たちの人生に困難や試練があっても、必ずイエス様は助けてくださいます。大切なのは、どんな困難な時もイエス様を信じて、召されたその場で、その立場で、今までどおり働き続けることではないでしょうか。家庭で、教会で、社会で、私たちに与えられた召しを生きていきましょう。この一週も、イエス様を信じ続け、嵐の中にある不思議な平安を経験できますように。
(石崎伸二師)