神から生まれた人は皆、世に打ち勝つからです。世に打ち勝つ勝利、それはわたしたちの信仰です。                     Ⅰヨハネ5章4節
 
イエスがメシアである」ということが語られ、「イエスが神の子である」ということで締めくくられているⅠヨハネ5章1~5節です。

みことばに信頼する
わたしたちはどのような戦いを経験し、また、その戦いにどのように勝利することができるのでしょうか(4)。わたしたちは、信仰をもって歩もうとするとき、葛藤を経験します。それは、世の価値観と神の子とされたわたしたちの価値観とが違っているからです。そのような中で、わたしたちは、人を説得する必要はないのです。みことばを伝えさえすればよいのです。それは、みことばの中にいのちがあるからです。みことばに信頼する、そこに、勝利の秘訣があるのです。

みことばに根ざす
実は、このヨハネが手紙を書き送った教会、小アジアの教会には、このとき、もうすでに、「イエスがメシアである」、「イエスが神の子である」ということを否定する考え方、教えが入り込んでいました。そのような教会の内側に入り込んで来たまちがった考え方、教えに対してもクリスチャンは戦わなければならなりませんでした。わたしたちも、理性を働かせて、これはほんとうに聖書に照らして「アーメン」と言える教えなのか。聖書に照らして、神様のみこころと言えるのか。そのようなことを考え、判断して行くことが必要なのです。そのためにたいせつなこと、それは、みことばに根ざすということです。

主の復活によって
第三に、主の復活によって勝利することができます。主は、わたしたちのために十字架で命を捨ててくださいました。「その主の愛に応えて、がんばれ」、それが、信仰生活なのかというと、それはそうではありません。主は、十字架で死なれましたが、復活し、今も生きていて、信じるわたしたちとともに歩んで下さるのです。わたしたちは、世にあって、さまざまな戦いを経験します。でも、その戦いを一人で戦うのではないのです。主がともに歩んで下さり、ともに戦って下さるのです。

(前川隆一牧師)