主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがた一同と共にあるように。 Ⅱコリント13章13節
コリント信徒への第二の手紙、その最後の部分です。
生きた信仰を持って歩む
今日は、13章全体を通して、パウロが、最後に何をコリントのクリスチャンたちに勧めているか、ということを聴き取って行きたいと思います。まず、5節です。「信仰を持って生きているかどうか自分を反省し、自分を吟味しなさい。あなたがたは自分自身のことが分からないのですか。イエス・キリストがあなたがたの内におられることが。あなたがたが失格者別ですが・・・」。「信仰を持って生きなさい」、逆に言えば、「生きた信仰を持ちなさい」ということが勧められています。
真理に歩む
第二に、8節です。「わたしたちは、何事も真理に逆らってはできませんが、真理のためならばできます」。ある方は信仰によっていやしを経験し、ある方は他の人との和解に向かって一歩を踏み出す経験をし、ある方は事業が祝福されるという経験をするかもしれません。けれども、そのようなしるしを目的として行くなら、わたしたちは、足元をすくわれてしまいます。たいせつなことは、わたしたちが真理に歩むということです。そのとき、その結果として、さまざまな祝福を、わたしたちは経験することができるのです。真理に歩むように、すなわち、みことばに歩むようにと、わたしたちは招かれているのです。
聖霊によって
第三に、13節です。「主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがた一同と共にあるように」。礼拝のたびごとに受ける、祝祷の箇所です。このところ、こんな風に訳している聖書があります。「主イエス・キリストの恵みと神の愛が、聖霊の交わりを通して、あなたがたすべてとともにありますように」。わたしたちは、神の愛やイエス様の恵みを知りたいと思います。それは、聖霊との交わりを通して知ることができるのです。聖霊を通して、生きた信仰を持って歩むことができるのです。聖霊を通して、真理に歩むことができるのです。
(前川隆一牧師)