それから、群衆を弟子たちと共に呼び寄せて言われた。「わたしの後の従いたい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。」 マルコ8章34節
フィリポ・カイザリアにおいて、ペトロが、「あなたこそ、メシアです」と信仰告白をした場面、それに続いて、イエス様が最初の受難予告をなさった場面です。
告白
まず、信仰告白ということです。「告白」ということばを聞くと、わたしたちは、二つのことを思い浮かべるのではないでしょうか。それは、「罪の告白」ということと、いわゆる、「プロポーズ」という意味での告白ということです。「信仰告白」、イエスをキリストと告白するというとき、どちらかと言えば、この後者の「プロポーズする」という意味での「告白」ということに近いと言えるかもしれません。神様が、イエス・キリストを通して、「あなたを愛する」と言って下さっている。それを受け入れた。それが、信仰告白ということです。そして、そのようにイエスをキリストと告白した人々の群れを、主は教会として下さるのです。
従う
第二に、今日覚えたい。それは、キリストを信じたわたしたちは、キリストに従うようにと召されている、ということです。ペトロは、「そんなことがあってはなりません」とイエス様をお諫めしようとした。それに対して、イエス様は、「サタン、引き下がれ」と、逆にペトロをお叱りになりました。そして、それに続いて、「わたしの後に従いたい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。」そう、人々にお教えになったということです。
人の子
イエス様は、ご自分のことを「人の子」とおっしゃいました。「人の子」、それは、どんなことを意味しているのでしょうか。それは、イエス様は、アダムが罪を犯す前の人間。神様が神のかたちに創造された人間。言わば、ほんとうの人間としてお出でになったということです。そして、わたしたちは、このイエス・キリストを信じ、キリストの聴き従って歩むことを通して、ほんとうの人間としていただくことができるのです。
(前川隆一牧師)