「あなたがたはこれらの物に見とれているが、一つの石も崩されずに他の石の上に残ることのない日が来る。」                       ルカ21章6節

イエス様が、神殿の崩壊を予告しておられる場面です。

求められている生き方
イエス様が予告された神殿崩壊のできごと、それは、紀元70年、実際に起こったできごとでした。とともに、イエス様が予告された困難な時代、それは、今、わたしたちが経験しているこの時代ということもできます。そんな困難な時代を生き抜いて行くためにたいせつなこと、それは、何でしょうか。宗教改革者のマルチン・ルターは、「キリスト者の自由」ということを言いました。何ものにも束縛されず、正しい自信、正しいプライドをもって生きる。また、その自由をもって、愛する者として生きる。そんな人こそ、これからのいよいよ困難な時代にあって、生き抜いて行く人であり、また、求められている人ではないでしょうか。

スペース
そのためにたいせつなこと、それは、スペースを確保するということです。自分自身を取り戻す。そんな自分なりのスペースを確保するということがたいせつです。そして、それは、わたしたちを造って下さった神様と出会うスペースを確保することがたいせつである。そうイエス様はお教えになりました。神様と出会うスペースを確保すること、神とともに歩むこと、神の語りかけを聴いて人生を歩むこと、それは、人生の本質的なことであり、人間の本分である。そうイエス様はお教えになりました(マタイ6章33節)。

礼拝
わたしたちは、神様と出会うスペースを確保することを通して、何者にも束縛されない自由人として歩むことができます。その自由を、愛をもって仕える者として歩むことができます。では、具体的に、どんな風にして、神様と出会うスペースを確保することができるのでしょうか。忙しい生活の中で、しばし立ち止まるときをもつということがたいせつです。それとともに、礼拝に出席する。そのことを通して、神様と出会うスペースを確保することができるのです。

(前川隆一牧師)