コリントにある神の教会へ、すなわち、至るところでわたしたちの主イエス・キリストの名を呼び求めているすべての人と共に、キリスト・イエスによって聖なる者とされた人々へ、召されて聖なる者とされた人々へ。イエス・キリストは、この人たちとわたしたちの主であります。 Ⅰコリントの信徒への手紙1章2節
コリント信徒への第一の手紙、冒頭のあいさつの部分です。
召された者としての信頼
コリントの教会は、「これが、キリストの教会なのか」と、疑ったり、失望したりすることに事欠かない教会でした。でも、そのようなコリントの教会のクリスチャンに向かって、パウロは、「召されて聖なる者とされた人々へ」と呼びかけました。パウロは、現状を見据えながら、コリントの教会のクリスチャンたちがどのような存在とされているのかということに注目しました。わたしたちも同じです。神に召されたわたしたち、クリスチャンはどのように歩むようにと招かれているのでしょうか。それは、第一に、召された者としての信頼ということです。
召された者としての正しいプライド
第二に、召された者として、正しいプライドを持つということがたいせつです。正しいプライド、それは、いろいろな人がいろいろなことを言う。その中で、でも自分はこのように生きるという確信のことです。コリントの教会は、世の中のいろいろな考え方が入って来て、あの人はこう言う。この人はこう言う、といった教会でした。そのような中で、「自分は、神様によって召されて神の子とされたのだから、このように生きる」という確信を持つことが必要でした。いろいろな人がいろいろなことを言う。その中で、「みことばはこう言っているから、わたしはこのように生きる。歩む」という確信を持つことが必要でした。
召された者として、召した下さった方のことばに従う
第三に、召された者として、召して下さった方に従うようにとわたしたちは招かれています。召された者として、召して下さった方に従う、そのことを通して、わたしたちは、主のみわざを拝することができるのです。
わたしたちも、神さに召された者として、召して下さった方に信頼し、召された者として正しいプライドを身につけ、召した下さった方のことばに聞き従って行くこの一週間と主に導いていただきましょう。
(前川隆一牧師)