「わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。わたしはこれを、世が与えるように与えるのではない。心を騒がせるな。おびえるな。」
ヨハネ14章27節
 
イエス様が与えて下さる「平和」、心の「平安」、それは、どのようなものなのでしょうか。

神との平和に基づいた平和
それは第一に、縦の関係、神との平和に基づいた「平和」「平安」です。あのモーセの十戒が、前半の縦関係の戒め、神と人間に関する戒め、そして、後半の横の関係の戒め、人間相互の戒めとなっているように、わたしたちの日常的な生活は、まず神との関係、縦の関係に基づいているのです。

十字架と復活により勝ち取って下さった平和
イエス様が与えて下さる「平和」、心の「平安」、それは第二に、イエス様が十字架と復活を通して勝ち取って下さった平和、平安です。28節で、「わたしは去って行くが、また、あなたがたのところへ戻って来る」とイエス様がおっしゃった、それはまさに、イエス様が十字架で死んで復活されるということを表していました。イエス・キリストをわたしの救い主と信じるときに、わたしたちは、過去のすべての罪が赦されたという、経験したことのないような平安を経験することができるのです。さらに、もはや罪に支配されることがないという確信、死んでもキリストのおられる御国、天国に招いていただくことができるという安心をいただくことができるのです。

主がわたしとともに住んで下さるという平和
第三に、イエス様が与えて下さる「平和」、「平安」、それは、キリストがわたしたちとともに住んで下さるという平和、平安です。23節で、「イエスはこう答えて言われた。『わたしを愛する人は、わたしの言葉を守る。わたしの父はその人を愛され、父とわたしとはその人のところに行き、一緒に住む』」と言われています。父なる神様が、また、子なるキリストがわたしといっしょに住んで下さる、それは、26節に、聖霊のことが記されていますが、聖霊がわたしとともにいて下さる。聖霊がわたしとともに人生を歩んで下さるということを意味しています。

(前川隆一牧師)