マルコ2:1−12

【マルコによる福音書】
マルコはローマ皇帝ネロの迫害によりパウロやペトロが殉教される中、その危機感から福音書を書きました。そのテーマはイエスキリストの十字架の死と復活の中で人に仕えるために来られたメシアです。メシアは罪赦す神の子でした。

【彼らの信仰をみて】
中風の人は、脳出血による半身不随や麻痺などによる重い病気で自分の力では動くことのできない重い病気、しかも当時は重い病気の人は大きな罪を犯したものとみなされ精神的にも肉体的にも希望を見出せず耐え難い状況にいる。そこから救い出すために4人がイエスの前に連れてきます。イエスは「その人たちの信仰をみて」と言われ「あなたの罪は赦される」と罪の赦しの宣言をされました。その信仰とは、私たちの努力や熱心さではなく、神様だけがその人の人生を変えて下さる唯一の方への全幅の信頼をおくことです。

【あなたの罪は赦される】
罪の赦しの宣言は当時の律法学者たちには神を冒涜する行為としてしか映りませんでした。しかしイエスは罪の宣言をすることで、「人の子が地上で罪を赦す権威をもっていることを知らせる」ためです。目の前の自分がほしいものを求める私たちですが、神様は私たちの霊的、根本的な解決を与えて下さる。罪を赦すことにより神様との関係を回復させて下さり、その方とともに歩む特権が与えて下さいます。私たちは罪赦されたものとして喜びをもって、今週も礼拝者として生きていましょう。

(朴鍾祐長老)