「また、わたしの名のために、あなたがたはすべての人に憎まれる。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。」              マルコ13章13節
 
 「神殿の崩壊を予告する」、「終末の徴」と表題のつけられている箇所です。

立ちなさい
並行箇所であるマタイ24章12節を見ると、「不法がはびこるので、多くの人の愛が冷える」ということが言われています。そんな終末の時代の中で、どのように生きるようにとわたしたち召されているのでしょうか。まず、13節を見たいと思います。この「耐え忍ぶ」ということばですが、一方において、「忍耐」と訳してよいことばが使われています。とともに、もう一方において、「立つ」、「しっかり立つ」と訳することができることばが使われています。しっかり立つように、しっかり信仰に立つように。そうわたしたちは召されています。

見なさい
第二にわたしたちは、「見る」ように、「正しく見る」ようにと招かれています。5節に、「イエスは話し始められた。『人に惑わされないように気をつけなさい』」と言われ、9節で、「あなたがたは自分のことに気をつけていなさい」といわれている、「気をつける」ということば、それは、「見る」とも訳すことができることばです。わたしたちは、自分を見る必要があります。とともに、わたしたちは、福音を見上げる必要があります。また、福音を見、見上げることを通して、わたしたちは、自分自身を正しく見ることができるのです。

福音を伝えなさい
第三に、わたしたちは、その福音を伝えるようにと召されています。10節、「しかし、まず、福音があらゆる民に宣べ伝えられねばならない。」そう言われています。キリストによって、罪赦され、救われた者として宣べ伝えずにはおれない。それが、わたしたちの信仰生活ということです。ちょうど、自転車が走っている間は、バランスをとることができますが、スピードが落ちて来ると、バランスをとるのがむずかしいように、外に向かってあかしをする、福音を宣べ伝えるということを通して、わたしたちは、正しく信仰に立っていることができるのです。

(前川隆一牧師)

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