2024年2月4日(日)

=あなたが福音の教えに感謝するために=

<福音書>マルコ1章29~39節

イエス様は、安息日にペテロの姑の熱病を癒されました。それはイエス様が、それまで人々をがんじがらめにしてきた律法の教えに優る権威を持っておられることを示す出来事でした。

この出来事は、人は律法の束縛から解放されねばならないこと、イエス様が律法に優る権威ある教えを宣べ伝えていることを教えたのです。

さて日が沈むと人々は、多くの行人たちを連れて来ました。日が沈むとは安息日が終わったことを意味します。

それまで人々は、イエス様の教えに驚きましたが、ただ驚いただけで、イエス様が示された“権威ある新しい教え”を理解していませんでした。

だから、人々は安息日が終わるまで、病人を連れて来なかったのです。人々は依然として、律法という旧い教えに捕らわれていたのです。

私たちは、そのような人々に自分の姿を見い出さないでしょうか。私たちには“権威ある新しい教え”である<福音>が示されています。

イエス・キリストが十字架について血を流してくださり、私たちのすべての罪が赦され天の御国が約束されました。それが、イエス様の<権威ある新しい教え>です。

そしてイエス様は、更に私たちに恵みを与えようとして、「わたしの近くに来なさい」と言われる。イエス様は「もっとわたしの近くに来なさい。わたしと一緒に歩もう」とあなたを呼んでおられます。

しかし、私たちはイエス様の近くに行くために、依然として旧い教えに取りつかれ、自分の努力に頼ったり、古い因習に捕らわれて、イエス様に背を向けることはないでしょうか。

だからイエス様は祈られるのです。あなたが神以外の何ものかに頼ろうとする束縛から解放され、「権威ある新しい教え」そのものであるイエス・キリストに従うことを選び取るために、イエス様は今も祈っていてくださいます。

イエス・キリストから目を離さなければ、あなたは権威ある新しい教えからもれることはありません。イエス様の権威ある新しい教えは、あなたを変えます。

そして変えられたあなたが、名もない一人の弟子として福音宣教の担い手とされて、あなたの隣人を変えるのです。