=あなたがイエス・キリストの証人となるために=

<福音書>使徒の働き103443

ペテロは異邦人のコルネリオに言っています。「神はかたよったことをなさらず‥」。 “かたよったこと”とはえこひいきです。

ではペテロは、その時まで、神はえこひいきをする方だと思っていたのでしょうか? そうです。ユダヤ人は「神の選びの民であるユダヤ人だけが天の御国へ入れられる」と思っていたのです。

それでペテロに「異邦人にも福音を宣べ伝えなさい」と示されたのです。

私たちは自分の勝手な思いで「あの人には福音を伝えても無駄だ」と思っていないでしょうか。ペテロも異邦人に福音を伝えても無駄だと思っていたのです。

しかし神が人に求められることは、神への正しい在り方を保ち、隣人との愛と正義の生活をなそうとする姿勢です。その姿勢を持つ者にキリストの福音を伝えたいとの思いが与えられるのです。

ただ二つのことを確認しなければなりません。一つは35節の<正義を行う人>です。正義を行うとは神の要求に従うことです。もう一つは、36節の“主”です。主とは<権力を有する者>です。

神と人との関係は平等ではありません。圧倒的に神の方が上です。それらを心得た上で、奴隷のように神に従う者を神は受け入れてくださるのです。

それ故人は、神のことばを真剣に聞かなくてはなりません。そして神のことばは、ことばご自身であるイエス・キリストの中にあってこそ最もよく聞くことができます

そのため私たちには、イエス様との関係が更に親密であることが求められます。

また36節の“平和”も神との平和です。罪によって神との平和が断たれた人に、神の方から和解のことばが送られてきたのです。その和解のことばとはイエス・キリストです。ここに神の愛があります。

罪人であり神の奴隷でもある私たちに向かって、“主”である神が「イエス・キリストを受け取ってください」と懇願しておられるのです。

今ペテロは、異邦人に向かってイエス・キリストを宣べ伝えている。それがキリストの証人である者の働きです。

私たちは、与えられた神の恵みを忘れず主をほめたたえようではありませんか。主はあなたを<キリストの証人>として用いてくださいます。

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